餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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怒濤の週末が、もうすぐ終わる。

今の僕は、公私とも、かなり立て込んだ状況になっているため、大きく疲れた2日間だった。

僕は、通常、平日の疲れやストレスを、週末にリセットする習慣がついているため、それができないまま、月曜を迎えるのは本当に憂鬱だ。

この流れを引きずったまま、明日は、ブルーな月曜日。

しかも、単なる月曜じゃなく、年度末に伴う忙殺モードが続いていく。

業務が忙しいということに加え、別途、悩ましい問題も発生しているため、尚更頭が重い。

ただ…。

マイナスのことばかり考えていると、気分は重くなるばかり。

少しでもプラスのことを書いて、心を紛らわせよう。

昨日、土曜日は、がっつりたっぷり力仕事の休日出勤で、心身共に疲れたけれど、出勤前、夜明け前だけは僕の時間。

ということで、川沿いのランニングロードへ。

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桜が咲き始めていたので、当然のことながら、花見ラン。軽く数キロ走るだけの予定だったけれど、気持ちよく7kmを走った。

そのあと、出勤じゃなければ、いつまでも走り続けていたかったところだ。

昨晩からは、諸般の事情で横浜へ。

大好きな、みなとみらいラン…をする余裕はなかったけれど、朝に少しだけ時間がとれたので、関内の大通り公園へ。

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幼い頃、毎日のように歩いていた「緑の森」で花見ウォーク。

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ここの桜は、結構咲いていて、僕は、少しだけ心が癒やされた。

僕は、そんな桜の花を見ながら、いろいろなことを考えた。

今年の桜、ソメイヨシノは、おそらく、来週末辺りが一番の見頃になるだろう。

それからほどなくすると、桜はすぐに散ってしまうが、また、来年になれば同じように花が咲く。

来年の今頃、桜のシーズン。いったい僕は、僕を取り巻く環境は、どのように変わっているだろう。

そんな思いが、頭によぎって、たまらなくなった。

桜の花は、たとえ散っても、また翌年再生する。

しかし、人間社会においてはそうじゃない。いったん散ってしまったら、永遠に戻ってこないものもあるのだ。あぁ。

ブログを書くことで、少しでも気持ちを落ち着けようと思っていたのだけれど、逆効果だったかもしれない。

明日からは、通常モードに戻れるように願って、今日は早く寝よう…。

無念…。ロンドンマラソン、断念。

多くの言葉は綴れない。

ただ、無念…という思いだけがこみ上げる。

昨秋、迷いに迷ったあげく、結局申し込んでいた、ロンドンマラソン2018の超弾丸ツアー。

このブログでは、サプライズ的に発表しようと思っていて、ロンドンに着いた朝、エントリーを書く予定だった。

しかし、その夢は叶わなかった。どうにもこうにもやりきれない。 

4月のレースなので、社会人的には非常に厳しいスケジュールだったが、休暇は、何とかとれる見込みだった。

この弾丸ツアーならば、平日は、1日休むだけで済む。今月は、年度末に伴う休日出勤だらけ*1なので、振替休日で堂々と休める(と思う。)。

身体も、まだ完調ではないとはいえ、回復傾向。

そもそも、ロンドンマラソンの出走は、タイムを狙うわけではなく、僕にとっての大きな夢…。

Six Star Finisherを目指してのものだった。

このエントリーを書いた時点では、まだ折り返し点に過ぎなかったけれど、昨年、ベルリンマラソンを完走したことで、「あと2つ」となり、今回のロンドンマラソン完走で、リーチ。

だから、何とか出走したかった。

ロンドンマラソンは、参加費がべらぼうに高く、特に弾丸ツアーだと《割に合わない》感が大きい。

しかし、今年は、僕と同じ超弾丸組を含め、沢山のラン仲間と一緒に出走できることになっていたので、僕の心は大いにワクワクしていた。

スケジュールは厳しいし、予算も高いけれど、皆と一緒なら、限られた時間を、思う存分楽しめる。

そう思って、数ヶ月前から、ずっと、ずっと、楽しみにしていたのだけれど…。

でも、ごく個人的な事情で、その夢は散った。

今の僕は、自分の夢などにこだわっている状況ではなくなったからだ。

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ツアーの催行社である、クラブツーリズムのWebサイト。

この画面を眺めながら、僕はしばらく逡巡した。

キャンセルするしかなかったのだけれど、取り消しボタンを押すまでに、かなりの躊躇いを覚えた。

しかし…。

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もう、後戻りできない。

ツアーのキャンセル料はかからなかったものの、ロンドンマラソン2018の登録料70,000円(!)は、不出走でも支払いが必要。

出走できないのに、70,000円もとられてしまうというのは、本当に悲しいけれど、でも、そういうルールだから、従うしかないのだ。

あぁ…。

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*1:春分の日も出勤。今日もこれから出勤。心の底からブルーw

夜明けの銀座ラン&築地市場ウォークの記録

ということで…。

皇居独り占めランを終えた僕は、日比谷公園の脇をすり抜け、次の目的地に向かった。

走っているうちに、夜はどんどん明けていく。

空の色が、青から赤…そして白に変わっていく瞬間。僕の一番好きな情景だ。

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夜明けの銀座四丁目交差点。

再び僕は、今年の東京マラソンを思い出す。あぁ、ここでも僕は、大歓声に包まれて走ったんだよなぁ…。と。

数週間前の感慨が、押し寄せてたまらなくなる。

この時間の銀座は、車も少なかったので、あの時のように、車道のど真ん中を突っ切って走りたくなったほどw

しかしもちろん、そんなことはできないので、僕は、素直に歩道を走って、先に進むことにした。

この日、僕の最終目的地は、銀座ではなかったからである。

僕は、写真の道…晴海通りをまっすぐ進む。「旧」東京マラソンのコースだ。

東銀座駅、歌舞伎座前、万年橋を越えて、マラソンコースを離脱。

僕が向かったのは…。

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築地市場だった。

ここで僕は、ランを終了。家から皇居周回経由で25km。ちょうどいい感じで、気持ちよく走れた。

あとは、目的の店を見つけて、ひとり打ち上げをするだけ、だ。

ということで、僕は、立ち止まり、iPhoneでGoogleマップアプリを立ち上げて、店を検索。

その案内によれば、もう、すぐ近くまで来ている筈…だったから、あとはゆったり歩いて店に向かうだけ。

…が、見つからなかった。

地図の指示通りに、僕は築地市場の周辺を、歩き回った。進んでは戻り、戻っては進み…しかし、どうしても、辿り着けない。

地図によれば、店まで、あと数十メートルの場所にいる筈なのに!

僕は、生まれて初めての築地市場訪問だったため、全く勝手がわからず、途方に暮れてしまった。

食べログの地図なども見てみたが、店の周辺表示が、あまりにもアバウトで、僕には判断がつかない。

スマートフォンは、とても役立つ文明の利器…ではあるけれど、状況によっては、万能じゃないことを悟った。

…と、いうことで、僕は、築地市場正門の入口にあった詰所(案内所)で尋ねて見ることにした。

僕が、店の名前を告げると、係員の人は、案内図を出して説明。僕の辿るべき道程を、丁寧に赤線で示してくれた。

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正門からその店までのルートは、まっすぐ行って、左に曲がり、突き当たりを右に行くだけ。

いざ教わってみれば、実にシンプルで、迷いようがない。

しかし、この説明を聞いた瞬間、僕は、大いに心の中で驚いていた。

それは…。

えっ、店は、市場の内部にあったのか!

と、言うことだったw

それでは、いくら市場の周りをぐるぐる回っても、見つからないのは必然だ。

築地市場の下調べさえきちんとしておけば、何のことはなく、簡単に理解できていた筈なのだけれど、ズボラな僕は、それを怠っていた。

「まぁ、現地に着いたら、iPhoneで調べれば何とかなる」と思っていたため、曖昧なGoogleマップに翻弄され、築地市場の外周を行ったり来たりしていたのだ。

それでは、永遠に辿り着くことはできない。

僕は自分のバカさ加減に呆れながら、市場の中に入った。

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案内図に書かれていた注意書き通り、場内には、多数のターレ*1が走りまくっていた。

僕は、それをよけながら、地図の通りに歩いて行く。

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その途中で、もの凄い大行列を発見。

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列を先頭まで辿っていくと、「寿司大」という店があった。

あとで調べたところによると、どうやら、築地で圧倒的人気を誇る店だった。

この時間は、まだ午前5時台だったのに、これだけの行列となっているのだから、いやはや凄まじい人気だなぁ…と思った。

その隣にある「とんかつ 八千代」も人気店なのだけれど、この時間はノータイムで入ることが可能だった。

ラン仲間から、「この店のチャーシューエッグ定食は超旨い!」という話を聞いていたし、「冬場は牡蠣フライも最高!」というオススメもあったので、僕は、少しだけ心が動いた。

しかし、この日、僕は別の目的地を目指していたため、グッと我慢。

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市場の朝はとても早く、なんと、本屋なども開いていたので驚いた。

僕は、色々と場内の店を散策したくなったが、それどころではなかった。

身体が震えてきていたからだ。

この日は、とても寒い朝だった。走っている間はそれを忘れていたが、ウォークに切り替えたことで、身体がだんだんと冷え、僕は思うように動かせなくなってきていた。

一刻も早く、最終目的地で安息を得なければ。

僕は急いだ。幸い、地図によれば、もう、目と鼻の先まで来ている筈だった。

這々の体になりながら、僕がようやく辿り着いたのは、牛丼マニアにとっての聖地…。

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「吉野家築地1号店」

では、もちろんない。僕は、牛丼マニアじゃないからだw

牛丼も好きではあるけれど、それより、もっともっと愛しているモノがある。

そんな僕が目指したのは、吉野家の数軒先にある店だった。

(以下、続く。)

 

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*1:ターレットトラックの略。Wikipediaの説明によると、「日本の卸売市場をはじめ、工場や倉庫、鉄道駅の構内などで荷役用として広く利用されている運搬車の総称」とのこと

追憶の「東京マラソンコース」経由…皇居独り占めラン!

先週の土曜日は、未明から走り始めた。

この週末は、別件で色々と立て込んでいたが、朝までに走り終えてしまえば問題ない。

ということで、僕は、まだ暗いうちから走り出したのだ。

始発待ちでさまよう若者の群れや、千鳥足で歩くおじさんなどを避けながら、淡々と走り続け、まずは、第一目標の靖国通りに到達。

そこからは、東京マラソンのコースをなぞるように走る。

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曙橋あたりの情景。

あぁ、数週間前には、ここを、大歓声の中走り続けていたんだよなぁ…。という記憶が甦る。

東京マラソンコースは、スタートしてしばらくの間、下り基調が続くため、この先も、気持ちの良い下り坂が待っていた。

ただ、東京マラソンの時と違うのは、道路工事だらけだったこと。

きっと、年度末に伴う大人の事情(?)で、工事が多いのだろうなぁと、僕は邪推しながら走った。

外堀通り沿いなどは、歩道さえも封鎖されていたので、かなり走りにくかったが、向かい側の歩道に渡るなどして走り続けて…。

f:id:ICHIZO:20180318202348j:plain飯田橋のガード下に到達した。

東京マラソンの日は、このガードをくぐった目白通り沿いも、道の両側には、人並みが連なっていた。

僕は、ラン仲間から声をかけてもらい、大いに元気が出たことを思い出す。

西神田ランプを過ぎた後、「新」東京マラソンコースは、再び靖国通りへ戻る。

しかし僕は、ここから進路を変更。一昨年までの「旧」東京マラソンコースをなぞって…。 

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竹橋に到達。

「旧」東京マラソンでは、ここから日比谷方面(時計回り)で走ったのだけれど、この日は、皇居ランのルール通り、時計と逆回りで周回することにした。

まだ誰もいない坂道を、淡々と上っていく。

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半蔵門に到達。

皇居外周コースの中で、僕が最も好きな場所だ。

ここから見下ろす情景は、実に素晴らしいし、しばらくは下り坂が続くので、走っていても本当に気持ちがいい。

しかもこの日は、誰一人走っていなかったため、「皇居独り占め」気分で、下り坂を疾走でき、最高だった。

先週は暖かい日が続いていたが、この土曜日の未明は、とても寒く、時折身体が凍えた。

しかし、そんなつらさを忘れてしまうほど、誰もいない皇居ランは快適。

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真っ暗な桜田門を抜けて、二重橋コースへ。

いつもは、ランナーでごった返しているこの場所も、誰ひとりいないストレートコース。

スピード練習だってやりたい放題*1だ。

しばらく走って、再び竹橋を上る。

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半蔵門。

まだ夜明け前の時刻だったけれど、1周目の時とは、空の情景が異なっていた。漆黒から濃紺へ。ここからだんだん白んでくる。

おそらく、あと1周回れば、日の出の情景が堪能できる筈だった。

いつもならば、その情景も撮影するのだけれど、この日、僕は、もうひとつ別の計画を立てていたので、皇居外周コースを離脱。

僕が目指したのは、ここから数キロを経た地点だった。

(以下、続く。)

 

*1:(僕はスピードがまだ出せないので、例によってのんびり走っていたけれど…。)

あれから7年…。横浜港で噛みしめた、走れる喜び

今日は、休足日になる筈だった。

僕は、プライベートな事情で、昨日の夜から自由に動けない状況になっていたからだ。

ただ、今日の午後になって、状況が少し好転し、急遽時間がとれるようになったため、「ならば走ろう!」と決めた。

ちょうど横浜に滞在していたため、大好きなみなとみらいコースを走りたい、という思いもあった。

僕が、このコースを走るのは…。

新年走り初め以来。

あの時、大桟橋から見た初日の出に元気をもらい、「どうか、いい年になることを祈りたい。」と願ったことを思い出す。

2月になったとたん、手首を骨折したりして、幸先のよくないスタートになってしまっているが、これからは、きっとよくなる一方だと信じたい。

身体の快方にともない、再び、自由に走れるようになってきたことに加え、とりわけ今日は、「走れる喜び」を感じる、特別な1日でもあった。

そう、今日は、「あの日」からちょうど7年目の日、だったからだ。

忘れることなどできない。

2011年3月11日。午後2時46分。あの時に感じた衝撃は、今でも心に鮮明に覚えている。

あの大震災以降、しばらくの間、僕は、仕事でも、日常生活でも、大いに不安を感じながら過ごしていた。

もちろん、ランニングに関する関わりも同様。

当時、僕は、まだ、ランニングを始めたばかり。そして、一番ランニングに「燃えて」いた時期だったので、とりわけショックが大きかった。

初のフルマラソンだった、1月の勝田全国マラソンで、4時間12分。

とてもいい大会だったのだけれど、4時間を過ぎると、交通規制が解除されてしまい、歩道を走らされたのが悔しくて、次のレースでは絶対に4時間を切りたいと思っていた。

だから、3月13日のハーフ(はるな梅マラソン)をステップに、4月のかすみがうらでサブ4を達成すべく、僕は、毎日かなり走り込んでいたことを思い出す。

しかし、震災翌々日のはるな梅マラソンはもちろんのこと、かすみがうらマラソンも早々に中止が決定。

状況を考えれば当然の結果とはいえ、僕は、燃えていた心にぽっかり穴があいてしまった。

そのため、震災後1週間は、全く走る気持ちになれなかったほど。

だから僕は、毎年この時期になると、自由に走れることの喜びを噛みしめるのだ。

今日のランスタートは、山下公園。

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午後ということもあり、人でごった返していたため、無理せず、迷惑にならないよう、気をつけながら走った。

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ベイブリッジをバックに飛行する、ユリカモメ隊。

山下公園で見るカモメたちは、僕の大好きな情景なのだけれど、今日はとりわけ元気に飛び回っていて、見ているだけで心が和んだ。

その後は、いつもの通りのコースで、大桟橋~みなとみらい地区を走った。

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赤レンガ倉庫。

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日本丸とコスモクロック。

このあたりは、撮り慣れた情景なのだけれど、今日は、普段撮らない場所の写真も撮った。

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臨港パーク、立入制限区域。

波打ち際が近いこの地域は、震災で大きなダメージを受け、しばらくの間、かなりの場所が封鎖されていたことを思い出す。

僕の記憶に間違いがなければ、この鉄格子は、当時から残っている、最後の制限区域の筈だ。

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色褪せた看板が、7年という月日を物語っている。

看板こそ色褪せてしまったけれど、まだ、あの日の記憶を色褪せさせてはならない。

日本は、あの震災から復興したとはいえないし、いつ、また、あのような震災が起きてもおかしくない状況だからだ。

僕は、走れる喜びを噛みしめる一方で、気持ちを引き締め、1日1日を大切に生きていかなければいけないなぁ…と、思った。

 

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報道写真全記録2011.3.11-4.11 東日本大震災

報道写真全記録2011.3.11-4.11 東日本大震災

 

 

荒川河川敷&彩湖ロングランの補給食は…。

今日の夜明け前は、ロングランをすることに決めていた。

5週間ぶりに左手の自由を得たし、恒例の休日出勤も逃れた。毎週通っている激痛鍼のおかげで、座骨神経痛も緩和傾向。

そんな休日なのだから、走るしかないではないか。

久しぶりの完全休日なので、午前中から別の予定も入っていたのだけれど、夜明け前ならば問題ない。

ということで、僕はまだ真っ暗な道を走り出した。

昨日から、ずっと降り続いていた雨もちょうど止んでいて、ラッキーだった。

起きてすぐ、何も食べずに飛び出したが、5km走ったところで、小腹が空いてきたので、家から持参したこれを食べることにした。

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Enemoti (エネもち)

僕に、ロングランのエネルギーを与えてくれる、クルミ餅だ。

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僕はこれを、東京マラソン2018のEXPOブースで発見。

試食した時の美味しさに感動し、購入していたのである。

東京マラソンのレース時は、VESPA PROという秘密兵器があったため、これは食べなかったけれど、いずれロングランの時に使おうと思っていたのだ。f:id:ICHIZO:20180310160448j:plain

裏面の説明書きにも書いてあるが、「ゆっくり吸収される糖質パラチノース」を使っているのがポイントだった。

味もしっかり美味しくて、くるみのアクセントもいい。

僕はお腹がしっかり満たされるのを感じながら、走り続けた。

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荒川河川敷に到着。

補正しているから、若干明るいようにも見えるけれど、実際はまだ真っ暗だった。

この日は上流方面に走ったのだけれど、例によって水はけが悪く、靴がびしょびしょになってしまった。

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笹目橋から見た荒川の情景。だんだんと空が明るくなってきている。

今日は、この橋を渡って、対岸へ向かうことにした。

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荒川左岸。

僕は、河川敷ランでは、たいてい右岸ばかりを走っているが、今日は、左岸に渡るべき理由があった。

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そう。

左岸沿いにある、彩湖公園を久しぶりに走りたくなったからだ。

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彩湖はちょうど日の出の時刻となっており、水面に映る太陽の光がとても美しかった。

だから僕は、そんな湖の情景を眺めながら、ゆったりのんびり走ろうと思っていたのだけれど、そうもいかない状況であることがわかった。

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今日の彩湖では、こんなレースが開催されることになっていたからだ。

ただ、僕の走っている早朝は問題ないだろう…と思っていたのだけれど、そうではなかった。

係員に尋ねたところ、大会は朝7時から始まるとのこと。

まさかそんな早い時間からスタートするとは思わなかったので、僕はちょっと驚いた。

これは、のんびりなんか走っていられない。

レースが始まってしまう前に、とっとと退却するに限る。僕は、ちょっと気合を入れなければ…と思った。

Enemotiのおかげで、空腹感は感じていなかったが、20km超を走っていたため、そこからギアを上げるのは、少し厳しかった。

ならば、補給食の追加が必要だ。

僕にとって、ポパイのホウレンソウ的な、とっておきのアイテムが。

こんなこともあろうかと、僕は、河川敷に向かう道すがら…。

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ミニストップに寄って、「あれ」をゲットしていたのである。

そう。

僕がここで購入したのは、もちろん…。

f:id:ICHIZO:20180310163821j:plain餃子ライスおにぎりだった。

その感想や、ロングラン時の効用(?)については、3日前のエントリーで書いた通り。

彩湖にきらめく朝日を眺めつつ、走りながら、ワンハンドで餃子ライスを食べられる。なんて幸せなランだろう。

がっつりニンニクが効いており、僕は、疲れた身体に、一気にパワーが漲るのを感じていた。

いやぁ、これは最高の補給食だ。

気がつけば、いつの間にやら、30kmラン。

やっぱり、ロングランでの「補給食」は重要なんだなぁと実感した1日だった。

今後も、このペアでロングランを行っていきたいのだけれど、それが困難な状況なのは、ちょっと残念。

Enemotiはともかくとして、餃子ライスおにぎりは、すぐに消えてしまうことが確実だと思うからだ。

あぁ、レギュラーメニューにならないかなぁ…

(できれば、値段ももう少し下げて欲しい。さらに無理っぽいけどw)

 

Enemoti (エネもち) クルミ餅 5本入り 【補給食説明書付】

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5週間ぶりに得た、左手の自由

木曜日は、診療の日。

夜明け前に、悪夢の転倒で骨折をした2月1日以来、僕は、毎週整形外科に通い続けていた。

通うたびに、僕は、怪我が快方に向かっていることを実感。

ただ、先週の木曜日は、仕事が立て込んだため行くことができず、その後も時間がとれなかった*1ので、昨日は2週間ぶりの訪問となった。

つらかったギプス生活は、東京マラソン直前の木曜日で終わり、簡易な固定バンドに替わったため、日常生活がかなり楽になった。

さらに、今週に入ってから、僕は、手首の状態がかなり良くなっていると感じていた。

洗顔時やシャワー時など、バンドを外して動かしてみても、手首の痛みは殆ど生じなくなっていたからだ。 

「もう、バンドを外しても大丈夫なんじゃないか?」

そう思った。

しかし、その一方で、焦ってはいけない…という思いがあり、だから、はやる気持ちをグッとこらえて、診療の日を待っていたのだ。

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待合室で順番を待つ間、僕は左手を見つめた。

2週間、装着し続けた固定バンド。それと決別できるかもしれないと思ったから、記念に写真撮影をした。

ほどなく、僕の名前が呼ばれる。

診察室に入るなり、僕は先生からこう聞かれた。

「東京マラソン、どうでした?」

先生は、僕の骨折診断以降、ずっと心配し、気にかけてくれていたので、僕は、こう答えた。

「おかげさまで完走できました。どうもありがとうございます。」

と、この話はこれで終わり…と思ったが、終わりではなかった。

「タイムはどれくらいだったんですか?」

僕は、一瞬回答をためらった。

先生には、「以前は、3時間半ぐらいで走っていた」などと話した記憶があるからだ。

「手首は問題なかったんですが、練習不足などが響きまして…。4時間13分かかっちゃいました。」

すると、先生はパソコンへ向かい、僕の電子カルテに、

「東京マラソン、4時間13分」と入力した。

僕は、そんなことを入力する必要があるのだろうか…?wと思ったが、まぁ、それだけマラソンに関心、理解のある先生だということなのだろうということで納得。

入力後、先生は、僕を振り返り、こう尋ねた。

「で、左手の具合はどうです?」

僕は、殆ど痛みが治まっていて、大きく曲げなければ問題ない点を強調。快方に向かっていることを訴えた。

先生は、僕のバンドを外し、手首周りを何ヶ所か掴んで、痛みを感じないか尋ねてきた。僕は、それに対しても、殆ど痛くありません、と回答した。

すると…。

「まぁ、大丈夫かとは思うのですが、一応、念のため、レントゲン写真を撮らせてください。」

もちろん了承。

ということで、僕はレントゲン室の待合所へ移動した。

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ここでの撮影は、あっという間に終了。

手首の撮影は、もう4回目になるので、その手順も馴れたものだ。

撮影後しばらくすると、再び、診察室から僕の名前が呼ばれた。

先生は、骨折日(2月1日)の写真と、撮影直後(3月8日)の写真を見比べながら、僕にこう言った。

「手首のところにあった線が、殆ど消えていますね。若干もやもやしていますが、ほぼ大丈夫だと思います。」

と。

僕は、「もやもや」って何だろう?という疑問はあったものの、それよりも、「ほぼ大丈夫」という言葉が大きいと感じ、こう尋ねた。

「では…もう、バンドをしなくてもいいでしょうか?」

先生の回答を待つ。ちょっと緊張した瞬間。

「念のため、まだしばらくは装着していてください」などと言われる可能性もあると思ったからだ。

しかし、先生の回答は、そんな僕の不安を払拭してくれた。

「はい、もうしなくていいんじゃないでしょうか。」

おぉ、ついに!

僕は、この日が来るのをずっと待っていたので、本当に嬉しかった。

どうもありがとうございます、と伝えた僕に、先生はこう告げた。

「ただ、一応、日常生活では少し気をつけてください。で、4月になったら、もう一度確認させてください。」

僕は、もちろん、わかりましたと回答。

先生にあらためてお礼を言って、診察室を出た。

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会計待ちの間、僕は再び左手を見つめた。

掌に負っていた擦り傷も癒え、5週間ぶりに訪れた、完全な左手の自由。

最近は、バンドを衣類のようにも感じていたので、逆に、ちょっと不安に感じてしまうほどだった。

でも、やっぱりもちろん、バンドなどない方が生活しやすいに決まっている。

だから本当に嬉しい。

ただ、油断は禁物。僕の場合、「一難去ってまた一難」のようになることが多いからだ。

これからは、同じ轍を繰り返さないよう、十分に気をつけて生活していきたい。

*1:僕の通っている整形外科は、診療の終了時刻が早く、土日も休みなので、なかなかハードルが高い。

灼熱の大地を駆け抜けて、飲む!「北海道マラソン2018」エントリー&イメトレだん!

昨日は、鏑木毅先生の新刊を読んで過ごした。

僕は、昨日、走ることができなかったので、ちょっと「もやもや」していたが、そんな気持ちを払拭してくれる素晴らしい内容。

やっぱり、鏑木先生は素晴らしいなぁ…と、その余韻に浸っていると、iPhoneアプリのリマインダーが鳴った。

気がつけば、もう時刻は夕方。

リマインダーの内容は、昨日の18時から始まる、エントリー開始の通知だった。

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北海道マラソン2018。

昨日は、朝起きた時から、このレースのエントリー時間を意識していたが、素晴らしい本に酔いしれ、それを一瞬忘れかけていたため、リマインダーの存在はありがたかった。

北海道マラソンは、2011年から毎年出場し続けている、僕にとって大切な大会。

だから今年も、もちろんエントリーするつもりだった。

レース当日の気温は、30℃になろうかという過酷な条件で、制限時間もシビアな大会*1なので、エントリーは余裕…の筈だったのだけれど、近年はそうでもなくなってきた。

数年前から、札幌大通公園発着に変わり、主催者側も、「都市型の楽しいマラソン」というイメージを打ち出してきたため、人気大会になってしまったのだ。

とにかく暑いし、途中延々と続く新川通コースは単調で過酷だから、軽い気持ちで出場した人には、とても厳しい大会になるような気もする。

ただ、それを補ってもあまりある魅力を備えている大会なので、人気になっても仕方がない。

ということで、僕は、エントリー開始の10分前からパソコン前に待機。

人気大会と言っても、長野や湘南国際のように、エントリー開始後《瞬殺》となる大会ではなく、数時間は大丈夫(去年は数日大丈夫だった、筈)だから、焦る必要は全くなかった。

しかし、僕は、すぐにエントリーを済ませておきたかったのだ。

エントリー開始時刻。18時。 

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北海道マラソンWebサイトの申し込み受付ボタンを押すと、案の定、この画面が現れた。

システムを担っているRUNNETサーバの、順番待ち受付案内。ランナーにはお馴染みの表示だ。

待たされるときは、延々と30分以上これが続き、いざ繋がると締切だったりすることもあるのだけれど、今回は、違った。

自動更新を繰り返すこと20回程度。18時10分ごろになると…。

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この画面が表示されたからだ。

ここでエントリーを押したあとも、また、2回ほど順番待ち受付画面に飛ばされたが、僕は焦っていなかった。

ここまで来れば一本道。いざ、情報入力画面になってからは実にスムーズで、あっという間だった。

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よし。

8年連続、8回目のエントリー完了!だ。

僕がマラソンを始めたのは2010年11月の秋。

それから僕は、さまざまなレースに出場してきたが、毎年ずっと出場し続けているのは、この北海道マラソンだけ。

僕にとっては、それぐらい思い出深く、大好きな大会。

なんといっても、とにかく、運営とエイドが素晴らしい。

どこまでも、どこまでも、延々と果てしなく続く給水テーブル。初めて見た時は感動が止まらなかったし、今でもその思いは変わらない。

灼熱の大地、延々と続くストレートロードで、水をかぶりながら走り続けるのが、本当に爽快で、気持ちのいい大会なのだ。

僕は、基本的に暑さには強い(寒さには弱いw)ランナーだと思っていて、だから、一般的なランナーほど、暑さに伴うタイムの落ち込みはない。

2011年の初出走時、僕にとっては2回目のマラソンで4時間を切れたし、4年前には、サブ3.5でも走れた。

ただ…。

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去年は、座骨神経痛に苦しんだこともあって、なんとかギリギリサブ4。

このレース以降は、症状が悪化。4時間も切れなくなってしまったので、僕はかなり落ち込んだ。

座骨神経痛に加えて、胃腸トラブルや骨折なども重なり、最悪の状態になったものの、でも、もう、きっと大丈夫。

何とか僕は復活モードに入ったと思っている。

これからは、暑さにも負けない究極の持久力を身につけていくだけ、だ。

北海道マラソンは、もともと大好きなレースだったけれど、去年からは、さらに大きな楽しみが加わった。

チームはてブロのみなさんとの、レース前のシューズ円陣。

僕は、これで、レースに向けて大いに気合が高まった。

そして…。

青空打ち上げ!

いやぁ、本当にこれは楽しかったなぁ。去年もとにかく暑かったけれど、だからこそ、本当に、レース後、青空の下で飲むビールは、とにかく美味しかった。

あぁ、だから今年の北海道マラソン当日も、めちゃめちゃ暑く、晴れた日になって欲しい。

レースも、そして、青空宴会も大いに楽しくなるからだ。

僕はそれが楽しみで仕方がないので、今から祈り続けていこうと思う。

北海道ランニング大会ガイド2017

北海道ランニング大会ガイド2017

 

*1:41.6km関門を5時間05分で通過する必要がある。但し、以前は4時間のレースだったので、それに比べればかなり楽になった。

鏑木イズムの神髄!「究極の持久力」を脳内養成(?)させた1日

今日は、終日、外出することができなかった。

日本各地、そして海外のマラソン大会で力走されている皆さんのご報告に感服しながら、練習さえもできない自分がもどかしかった。

あぁ、僕も走りたかったなぁ…。

昨日の20kmランで、復活の手応えを感じていたし、そのダメージは全く残っていなかったので、本当だったら、2日連続ロングランをしたかった。

それで持久力をつけたかった。

今日はとてもあたたかく、好天の1日だったので、(レースならば暑くてきついけれど)のんびりロングランするには、絶好の1日だったのになぁ。

と…悔やんでも仕方がない。

人間、だれだってさまざまな事情*1がある。

僕は、そんな1日を生かして、読書にいそしむことに決めた。

ロングランできなかった悔しさを晴らすべく、僕が選んだ本は…。

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日常をポジティブに変える 究極の持久力

これだった。

「あの」鏑木毅先生の新刊だ。

最近のレースではスタミナ切れが激しい僕にとって、そのタイトルは心に響いた。

《年齢に負けない強さの秘密》というオビのコピーも素晴らしい。

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僕は、これを東京マラソン2018のEXPOで発見。

もともと購入予定ではあったが、会場では、書店に先駆けて、フライング(?)販売されており、しかもサイン本となれば、そこで買わない理由がない。

ということで…。

f:id:ICHIZO:20180304220120j:plain扉に書かれたそのサインに胸を熱くしながら、を胸に、日がな熟読。

その内容は、どれもこれも、僕にとって、感服することばかりだった。

鏑木先生の本としては…。

以前ご紹介させていただいた、この本にも大いに感化されたことを思い出す。

この「低糖質&抗酸化ランニングのすすめ」は、実践的なトレーニングメニューや、低糖質生活を実施するための本格的な理論が満載。

だから、この本の内容を忠実にこなせれば、きっと結果がついてくる!と思える気がした。

ただ、ズボラな僕にとっては、なかなかこの本の通りに実践することができず、もどかしく、そして、情けない気持ちを抱いていた。

そんな、僕のようなヘタレ読者(?)に対して、救いの手をさしのべるべく、鏑木先生は、この本を用意してくれた。

日常をポジティブに変える 究極の持久力

日常をポジティブに変える 究極の持久力

  • 作者: 鏑木毅
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2018/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

今回は、全編が、ライトタッチのエッセイ形式で書かれており、とにかく、読みやすくて、わかりやすい。

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それでいて、内容は全く軽くなく、僕にとっては、目から鱗の連続。

1冊読み切った今、まさに僕は、ポジティブな気分でこれを書いている。

そして、僕の脳内で、持久力が養成されはじめているようにも思えてきた。

究極の持久力は、毎日ダラダラ走ったって、週末だけロングランしたってつくものじゃない。

僕は、自分の考えをあらためていかなければ…。と痛感した。

さぁ、明日から実践だ!

*1:僕は、基本的に「自分以外」にまつわる事情を、ブログに書かないようにしているため、今回も理由については書かないw

満月から太陽へ。復活のバトンが渡った!荒川河川敷ラン

時を遡ること1ヶ月前。

僕は、月蝕のスーパームーンが撮りたくて、珍しくナイトランを行った。

この時点までは良かったのだけれど、僕はちょっと調子に乗った。

その翌日。夜明け前。

月蝕のブラッドムーンと比較する写真を撮りたくなり、また撮影に出かけたのだ。

月の見通しが良い場所まで、気持ちよく走って、望遠カメラで撮影開始。

この時、僕は、月に見とれてしまったあまり、足下が疎かになり、その結果、大きなアクシデントに遭遇する。

転倒…。

なんと左手首を骨折。全治6週間との診断を受けた。

自業自得としか言えないのだけれど、僕は目の前が真っ暗になったことを覚えている。

ただ、この時に治療してもらった整形外科医の先生が、ランニングに非常に理解のある人だったことが大きな救い。

僕の東京マラソン出場を踏まえ、最大限に協力をしてくれた。

左腕はギプス状態になったものの、「走れるならば走っても問題ない」という診断をいただいたので、僕は、リハビリランとして、できる限り走った。

東京マラソンの2週前には、「自宅近所10km→皇居ラン15km→河川敷ラン20km」を実施。

3日間かけて、《フル距離以上》を走ることで、何とかぎりぎり東京マラソンへの出走体制を整えられたことを思い出す。

その後、酸素カプセル効果などがあったせいか、怪我の回復が思ったより早く、僕は、東京マラソン3日前に、ギプスを外してもらって、レースに臨んだ。 

結果、完走できて、本当に嬉しかったし、僕にとっては、忘れられない思い出となった。

ただ…。

東京マラソンこそ完走したものの、個人的には、「これで終われない」という気持ちはあった。

激痛鍼の効果もあって、座骨神経痛はかなり治まってきたし、骨折からの回復も時間の問題。

となれば、僕には、やらなければならないことがある。

今週半ば、僕はそう決心した。

僕は、週末の天気が悪くならないことを祈りながら、軽いジョグで調整。

天に願いが通じたのか、今日は好天になったため、僕は、夜明け前からランニングへ繰り出すことにした。

そう。

今日は、「あの時」以来、初めて満月あけを迎える日だったからだ。

あの時の悪夢を振り払うためには、やはり、満月の下で「無事に」走り終える必要がある。

そう思いながら、僕はここに佇んでいた。

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荒川河川敷だ。

僕の、いつものスタートライン、荒川大橋から見た情景。

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満月は、あの時と同じように美しく輝いていた。

今日も、夜明け前はとても寒かったけれど、あの時ほどではなかったし、足下に十分気をつけながら撮影をしたので、気持ちよく綺麗な写真が撮れた。

脚も、腕も大丈夫。僕は、荒川下流方面に向けてゆるりと走り出す。

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江北橋下。いつもの定点撮影だ。

3週間前、ギプスをしながら走った時は、同じような時間でも、まだ真っ暗だったが、今日は、空が青く、赤くなり始めていた。

あぁ、夜明けが早くなってきたんだなぁ…と実感。

そう言えば、あの時は、スカイツリー越しに、新月間近の有明月や土星が見えたんだなぁ…ということを思い出す。

しかし、今日の月は反対方向にあり、しかも満月。

いつも思うことだけれど、日々変わりゆく天体の移ろいは、とても素敵だ。

それからしばらく走っていくと、荒川越しに…。

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太陽が昇ってきた!

朝焼けを引き連れながら、何とも美しい情景。僕は、走りながら、しばらく見惚れてしまった。

走り始めてから10km地点で引き返すと…。

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朝焼けに照らされながら、満月は沈みかけていた。

月から太陽へ。天空でバトンが渡る瞬間だ。

そんな情景を見て走りながら、僕も、復活の手応えを感じていた。辛かった夜の日々が終わり、これからは明るい朝がやってくる。

昨日までの僕から、今日の僕へ。「骨折」ランナーから「復活」ランナーへ。

僕にもバトンが渡ったと信じよう。

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スタート地点に戻る頃には、太陽はすっかり登って、眩しいぐらいの日差しになっていた。

とっても気持ちよく走れた、夜明け前からの20kmラン。

まだまだスピードは出せないし、ベストにも程遠いけれど、焦ることはない。もう、僕は、バトンを受けとったのだ。(…と信じている。)

これから、じっくりと立て直していきたい。

東京マラソン2018「餃子仮装」における感動と今後の課題

レース序盤。

反対車線の歩道から、突然大きな声が聞こえた。

「餃子ランナー!」

いやはや、これには本当に驚いた。

道の向こう側ということで、かなり距離が離れていたし、後ろの方から聞こえたので、僕は、どんな人が声をかけてくれたのか確認できなかった。

が、この時僕は、いよいよ餃子ランナーというネーミングもメジャーになったのだろうかと思った。

「餃子の仮装で走っている人=餃子ランナー」として、そう呼ばれたのかと思ったからだ。

しかし、それは大きな錯覚。

レース後、これは、友人からの声かけであることがわかった。

最初は、僕の名前を呼んでくれたようなのだけれど、気がつかれなかったので、「餃子ランナー」と叫び直したとの旨。

そういうことだったのか…と思うと同時に、反対車線からでも、僕を判別できるということは、この装備もそれなりに目立っていたんだろうなぁと思った。

レース中のサプライズは、もうひとつ。

確か、25km地点過ぎ…だったと思う。ちょっとバテ気味になっていた僕に、背中から声がかけられた。

ん?

いったい誰だろう…と、思って振り向くと、全く知らない人だった。

その人は、僕を颯爽と抜いていったが、抜きざまにこう言った。

「いつも、ブログ見てます。頑張ってくださいね。」

おぉぉ、なんと。

僕のブログを読んでくださっている人だった。

餃子装備は、事前には公開していなかったため、まさか読者の方から声をかけてもらえるとは思わず、だからちょっと驚いた。

しかし、よく考えてみれば納得だった。

僕は、「はてブロT&餃子のぼり&ICHIZOゼッケン」というスタイルで走っていたため、読者の方であれば、僕を僕だと特定することは容易だったのかもしれないからだ。

今回、道中での大声援は、僕の大きな力になったが、レース中、見ず知らずのランナーから声をかけてもらえるというのは、想定していなかったので、望外の喜びだった。

ということで、今回、僕の餃子装備はそれなりに目立って、効果をあげてくれたのだと思う。

ただ、レース後、ラン仲間が撮ってくれていた写真を見て、大きな課題があるなぁと思った。

仮装がちょっと中途半端…だったからだ。

昨日のエントリーで書かせていただいた通り、僕の装備はこんな感じ。

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このうち、Tシャツ部分については、それなりに目立って、効果を上げてくれたような気がする。

問題は、頭頂部。

といっても、髪の毛の話(それはそれで問題はあるが、別の話w)ではなく、帽子につけたアイテムのこと。

僕は、焼き餃子スクイーズなるものを発見し、ランニング帽に接着した。

つけてみたときは、「これはいい!」と思ったのだけれど、いざ、じっくりと眺めてみると、付け方を間違えたことに気がついた。

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餃子に見えない…。

安物のおもちゃだから仕方ないのだけれど、焼き色部分があまりにもチープすぎるのだ。

しかもそれを、横に並べてしまったことが大失敗。

僕と餃子の関わりを知らない人が見たら、なんだか「意味不明の耳」がついているだけのようにも見えるからだ。

レース後、メダルをかけてもらう際にも、ボランティアの女性から、「可愛い耳ですねー」と言われたし、餃子と認識されていなかった可能性が高いのではないかと思う。

しかも。僕はさらに装備の失敗を重ねていた。

レース3日前、ラン仲間から、「ぎょうざてぬぐい」という素晴らしいアイテムをプレゼントしてもらったので、それももちろんつけて走ったのだけれど…。

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こんな感じで、おでこに巻いて走ってしまった。

これだと、折角の餃子デザインが、帽子のつばに隠れてしまって殆ど見えない。

実際、応援の友人が撮ってくれていた僕の写真を見ても、てぬぐいは全く目立たない状態となってしまっていた。

このてぬぐいのデザインを生かすのであれば、おでこに直接巻くのではなく…。

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帽子の上から、このように巻くべきだった。

そうすれば、てぬぐいのイラスト効果もあって、頭頂部の耳も餃子と認識してもらえる可能性が高かった筈。

あるいは、帽子をやめて、てぬぐいを広げて巻くという作戦もあった。餃子スクイーズは無駄になってしまうけれど、それよりも断然、「餃子的には」目立ったと思う。

ということで、僕の、東京マラソン2018における仮装(と言えるかどうか…。)には、大きな課題が残った。

この教訓を生かして、次回の仮装ランでは、もっと餃子ランナー度(?)を高めていけるようにしたい。

餃子ランナー的「東京マラソン」装備を、いまさら公開w

今回の東京マラソンは、餃子装備で走る、と決めていた。

タイムを狙わず(狙えず)楽しく走ることを目的としていたので、ならば、「餃子ランナーとして走ろう!」と思ったのだ。

最初は、大阪マラソンで使えなかった*1このアイテムを使う予定だった。

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餃子のかぶりもの。

東京マラソンならば全く問題ないし、これまで僕は、この仮装を見かけたことがないから、それなりに目立つと思った。

しかし、いざ、これを装着して試走*2してみたとき、僕は失敗を悟った。

基本的にサイズが小さく、僕の頭ではぎりぎり。日常的に、宴会などでかぶる分には問題ないが、激しく動くと、すぐに、顎部分のマジックテープが外れてしまう。

そのため、少し走ったらすぐに外れてしまい、使い物にならなかった。

その部分は、他の方法で無理矢理止めるにしても、さらに問題があった。

中には綿のようなものがぎっしり詰まっていて重いし、そのスタイル的に風の抵抗も受けやすい。

すなわち、どう考えても、マラソン時の仮装アイテムとしては、「不適」なのだ。

身体が元気な状態であれば、それでも何とかチャレンジしたかもしれないが、現状、完走さえも不安な状態で、これを装着して走るのはあまりにリスキーな気がしたため、断念。

かぶり物系は、このアイテム以外に市販品が見つからず、数万円を払って特注するしかなかったので、そのほかの方法はないだろうかと、いろいろ模索していると…。

これを発見。

ミニのぼりということで、サイズは、10cm×30cm。Tシャツに取り付けるには、絶好のサイズだ。

それほど高くもないし、よし、まずはこれを買おう。

折角ならば、背中用のものも必要だなぁと思ったので、別デザインのミニのぼりと合わせて、2種類を注文した。

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 ゲット!

ただ、Tシャツにこれを取り付けるだけだと、インパクト的に少し弱い気がしたため、さらに僕は、色々と考えを練った。

かぶりものの代わりとして、頭に何か「餃子アイテムをつけることはできないだろうか」と思いながら、探していると…。

これを発見。

squishy 焼き餃子スクイーズKH 2個セット

squishy 焼き餃子スクイーズKH 2個セット

 

焼き餃子スクイーズ。

僕は、最初、スクイーズというのが、何だかよくわからなかったので調べてみた。

すると、「柔らかいスポンジのような素材でできたおもちゃ」ということが判明。

そのようなものならば、帽子にとりつけることもできるのではないか?と思い、購入を決定した。

プラスチックにも対応する強力ボンドで、1日圧着したところ、完全にぴったりと固定された。成功だ!

前述のミニのぼり、そして、帽子に装着したスクイーズ。

この餃子装備で臨もうと思っていたところ、レース3日前の宴で、ラン仲間から素晴らしいアイテムをプレゼントしていただいた。

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ぎょうざてぬぐい!

いやぁ、これは素晴らしい。最高だ。以前のエントリーでも書いたけれど、まさに、僕はこういったものを探していたので、感謝感激だった。

ということで、僕の餃子ランナー的「東京マラソン」装備が揃った。

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Tシャツ背面も、「ナンバーカード、ミニのぼり、ICHIZOゼッケン」の3点セットだが、のぼりのデザインが「餃子 お持ち帰りできます」になっている。

よし、これで十分だ。

とも思ったのだけれど、スクイーズ系で、もう少し幅が広げられそうにも感じたため…。

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これも買い足した。

餃子スクイーズつきのヘアバンドだ。

といっても、僕には、悲しいかな、これを装着するだけの髪がない(知り合いが笑いそうw)ので、腕に巻いて使うことにした。 

ここまで揃えれば、完璧に餃子ランナーアピールできる! 

と、思っていたのだけれど…。

(以下、続く)

*1:陸連登録枠での出場は、「仮装不可」だったため。

*2:結構目立つので、人通りのない道を選んで、夜明け前に走ったw

大声援に力をもらって…。「東京マラソン2018」完走のご報告。

僕にとって、3年ぶりの夢舞台出場。f:id:ICHIZO:20180226041854j:plain

スタート直後、猛烈に舞い上がる紙吹雪。心が躍る。

僕は、あらためて、この最高のレースに参加することができた喜びに浸りながら、走り始めた。

気温は低め*1で、風もなく、途中では日差しさえ出た。まさに、絶好すぎるほどのマラソン日和。

日本屈指の高速コース、かつ、溢れんばかりの大声援。

何をとっても申し分ないレース条件だった。

これはレース後に知ったのだけれど、昨日の東京マラソンでは、設楽悠太選手が16年ぶりの日本新を叩き出していた。

上位10人中6人までが日本人、しかも10位で2時間8分台という好記録になったのは、日本人選手の実力強化もさることながら、レースの舞台が最高だったことを示していると思う。

そんな夢舞台に参加できただけで、僕は幸せだった。

新コースは、僕のイメージ以上に変わっていて、とても新鮮。

そして何より、ラン仲間からいただいた大声援が、本当に心に染みた。

さまざまな繋がりの人たちから、各所で声をかけていただき、そのたびに、折れそうな心が復活。足の痛みも忘れた。

チームはてブロの幟には、やっぱり感激。

MacRun (id:MacRun) さん、びあー (id:beer_beer)さんには、2回も温かいご声援をいただいたので、感謝が尽きない。

だから僕は、圧倒的に練習不足の身体ながら、何とか…。 

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このメダルを手にすることができたのだと思う。

タイムは、ネットで4時間13分もかかってしまい、自己ワーストに近い。

でも、今の僕にとっては、これが精一杯のタイム。

何より、素晴らしい応援の後押しがなければ、そんなタイムで走ることができなかった。

だから、今回の東京マラソンには、ただただ、感謝しかない。

*1:じっと止まっていると寒いが、走るとちょうどいい感じ。

「東京マラソン2018」スタート4時間前の心境

いよいよ、東京マラソンの出走時間が迫ってきた。

僕は、基本的に心配性なので、レース前日はよく眠れなかったり、当日朝も不安に駆られたりすることがあるのだけれど、今回は、それが全くない。

ただただ、東京マラソンに出走できる喜びで、胸がいっぱいになっている。

身体はあちこちガタがきているし、練習不足も明白なので、ろくなタイムで走れないと思うけれど、完走できるだけの状態にはなった、筈。

ランナーとして、タイムを追求して走れないのは、正直、少し寂しい気持ちもある。

でも逆に、その分、割り切って、レースを楽しめる気がした。

だから。本当に、今の僕にはワクワク感しかない。

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レース3日前、最高のラン仲間たちとの「東京マラソン決起集会」で撮った記念写真。

この時、僕らは、来たるべき東京マラソンに向けて、大いに盛り上がり、最高の夜を過ごした。

そして気がつけば、もう、東京マラソンまであと4時間だ。

夢の舞台を、皆と一緒に楽しく駆け抜けたい。


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