餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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骨折に効く…筈!3年ぶりの「酸素カプセル」効果に期待

3連休の最終日。

「連休中でのフルマラソン距離走破」という目標を達成できて、僕は大いにホッとした。

2週後の東京マラソンに向けて、スタミナ面については、とりあえず、なんとか、メドがたった。

整形外科医の先生から、「ランニングは、(手首の骨折に)何の影響もない」というお墨付きが出ているし、さつか(id:satsuka1)さんからは、コメントで、とても心強い情報をいただいた。

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だから、この週末ロングランは、東京マラソンに向けて、また、骨折回復に向けても、「プラス効果」だったことは間違いない、と思う。

ただ、現状、ギプス状態であることは変わりないから、僕は、レース当日までに、さらなるあがきで、早期回復を目指すことにした。

…で、思いついたのが、酸素カプセルだった。

酸素カプセルは、リフレッシュ効果とともに、《怪我の回復に効く》ということが提唱されており、スポーツ選手の利用も多い。

かつて、デビッド・ベッカムが、W杯直前に骨折した際に利用して、奇跡的な回復を遂げたのは有名な話だ。

そんな「ベッカムカプセル」効果を、今回の骨折にも適用させたい…と思った。

酸素カプセルにおける回復効果は、かつて、僕自身も経験している。

そう、僕は、自慢じゃないが、これまで何度も、レース直前に転倒したり、電車のドアに挟まったりして、怪我をしているのだ。(←自慢にならないってのw

その際、僕は、回復を目指して、酸素カプセルを利用した。

結局、レースには間に合わない…という時もあったけれど、僕はその明らかな効果を実感していた。

怪我をしていない時でも、レース直前には、よく利用して、身体のメンテナンスを行っていた。

4年前のかすみがうらマラソンでは、レース前日にも酸素カプセルを利用。

はたして、その効果は絶大だった。今となっては、「ホントに僕が走ったのか?」と思えるようなタイムで好走できたことを思い出す。

僕にとって、酸素カプセルは、レース前の定番メンテナンスだったのだ。

回数券が切れてから、足が遠のいてしまっていたけれど、手負いの身体になってしまった今こそ、酸素カプセル効果に期待したかった。

ということで、会員になっている酸素カプセルサロンのWebサイトをつらつらと眺めていたら、こんな広告が出ているのを発見した。

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酸素カプセル専門サロン「フォレスト」

おぉぉ、なんと。東京マラソン2018出走者は、なんと、初回料金の金額で利用できる!

通常価格は60分2,700円だが、初回料金は1,800円なので、断然お得。

電話で問い合わせたところ、東京マラソン出走者は、回数券も初回専用の金額でゲットできるという。

酸素カプセルが5回利用できる回数券は、10,800円(1回あたり2,160円)で、これでも単独利用に比べるとリーズナブルな設定だが、初回購入に限っては、8,000円(1回あたり1,600円)となり、超お得。

これは、行くしかない!

僕は、折角の東京マラソン参加者なのだから、その権利を行使しない手はない!と思った。

ということで…。

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3年ぶりに、僕はここを訪れた。

決して上品な看板とは言えないし、古びた雑居ビルの中に入っているため、初回訪問時には、ちょっと勇気が必要だったことを思い出す。

ただ、今は、何の問題もなかった。

新宿東口駅前という超一等地で、何年もつつがなく営業が続いているということは、イコール、流行っているということ。

しかも、僕はかつてのリピーターなのだ。

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入店。

店内は、整然と綺麗にまとまっており、大量の酸素カプセルも、かなり埋まっていた。

僕は、3年前と殆ど変わっていない雰囲気にホッとしながら、ボックスの中に入った。

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気圧がどんどん上がっていく。

僕は、左手を見つめ、この環境が骨折に効く…ことを祈りながら目を閉じた。

あっという間の60分。

カプセルから出た僕は、明らかに気分が爽快になっていることを感じていた。

現実、この日の夜の睡眠は、とても深く、心地よいものだった。

明らかに、久しぶりの酸素カプセル効果はあったのだ。

それが内面から、そして手首の骨にも聞いていてくれることを、祈るばかり。

僕は今回、回数券を購入したので、レース前に、できれば、もう1回ぐらいは訪れておきたいと思う。

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土星と月と太陽と。スタミナ補給ラン IN 荒川河川敷

必要なのは、スタミナだ…と、僕は強く感じていた。

東京マラソンは、制限時間が7時間もあるレースなので、おそらく、完走はできると思う。

しかし、僕は今回、楽しく走り終えたかった。タイムは全く狙えないが、東京の街を、楽しみながら、走り抜けたい。

となると、やっぱり、今の僕にはスタミナが足りない…と思っていたのだ。

座骨神経痛の発症に伴い、長い距離を走れない身体になっていたため、昨秋の大阪マラソン以降、ロングランは皆無。

鍼の効果で光明が出てきて、30km走でもしようと思っていた矢先に転倒…ロングランどころか、丸々1週間、全く走ることができなくなってしまった。

そんな状態でフルマラソンに臨むのは、とてもリスキーだと思っていた。

だから、整形外科の先生から「ランOK」の許可が出たとき、僕は心に決めていた。

この3連休で、せめてフル距離を走っておこう。

…と、思ったのだ。

スピードは出せないので、単にだらだら走るだけ。でも、それでいい。

今回、僕にとっての目的は、「長距離を走れる身体に戻すための」スタミナ補給ランだったからである。

翌週末だと、レース1週間前になってしまうから、ロングランは、身体にとってむしろマイナス。

となれば、この連休が最後のチャンスだった。

もちろん、身体と相談しながら行う必要があるから、僕は慎重に作戦をたてていた。

復活初日は、近所で、月と火星に癒やされながらの10kmラン。

2日目は、皇居3周&東京駅ゴールの15kmラン。

初日も2日目も、思ったよりきつくなくて、当初の想定より長く走れたのが嬉しい誤算だった。

フル距離まで、あと17.195km。これならば、十分達成できる。

ということで、3日目の夜明け前。

僕は、ここに佇んでいた。

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荒川河川敷、だ。

この日の天気は快晴。僕は、天空の情景を堪能しながら走りたかったので、そう考えると、「ここしかない」という結論だった。

この時間帯は氷点下で、カメラを取り出してシャッターを切るだけでも指が痺れた。

現状、左手がまともに使えない状態なので、何度もカメラを落としそうになってしまったほど。

ここで落下させてしまったら、泣くに泣けない(というか、笑い話の域w)なので、僕は、震えながらカメラを握り、撮影。

何も、こんな時間から走らなくても…という気が一瞬よぎった。

しかし、僕はやっぱり、この情景を撮影したかったのである。

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月と土星のコラボレーション。

土星は、肉眼だとなかなか探しにくい惑星なので、月に寄り添う、このタイミングは見逃せなかった。

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月は、有明月。

月齢25日目となり、2日前の下弦の月から、さらに大きく欠けていた。

満月以降、毎日、夜明け前に、変貌する姿を見せてくれる月。

僕は、そんな月が大好きだから、この期間の夜明け前ランがやめられない。

ましてや今回、土星もコラボレーションしてくれているのだ。

となれば、走るしかないではないか。

僕は、そんな月と土星に見惚れながら、荒川沿いを下った。

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江北橋下。

河川敷ランにおける、僕の定点撮影地だ。スカイツリーの上空に浮かぶ、月と土星。いやはや素晴らしい。

それからしばらく、下流に向かって走り続けていくと…。

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空が赤く染まってきた。美しい朝焼けの情景だ。

この「夜から朝に変わる景色の変化」を楽しめるのも、夜明け前ランの大きな魅力。

それを堪能する舞台として、荒川河川敷はまさに絶好だと思う。

この辺りで、走り始めてから10kmになったため、僕は、上流へ折り返す。

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明るくなってきた天空でも、月と土星のコラボは続いていた。

ただ、この時間帯がギリギリ。

次第に、太陽の存在感(陽光)が勢いを増してきて、天空にある星たちをかき消してしまう。

この日も、ほどなくすると、土星→月の順に見えなくなってしまった。

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再び、江北橋下。

つい1時間前、月をバックにして、自らも光を放っていたスカイツリーが、一転、朝焼けに照らされながら、静かに佇んでいた。

それからしばらく走っていくと…。

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 太陽がぐんぐん登ってきた。

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荒川河川敷ラン、終了!だ。

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終わってみれば20kmラン。

赤羽駅から河川敷までの往復2kmは、調整ジョグとして差し引くとしても18km。

この日のラン目標は17.195km(=連休累計42.195km)だったので、

なんとか目標達成することができた。嬉しい。

元気だった時は、1日でフル距離を走ることもたびたびあったし、2日連続30kmランなどということも頻繁に行っていた。

そう考えると実に心許ないが、現状の僕ではこれが精一杯だし、やれるだけのことはやった、と、思う。

実に久しぶりの3日連続ラン、そして、合計フル距離ラン。

その割には、身体も座骨も、それほど疲れていないように感じた。

ただ、油断は禁物。

のんびりランとは言え、病み上がりの(いや、まだ上がっていない)身体にとっては、「見えない疲れ」を発生させてしまっている可能性があるからだ。

そんなダメージがあるといけないので、僕は、連休最終日の午後、次の作戦へとりかかることにした。

(以下、続くw)

土星: 第六惑星写真集

土星: 第六惑星写真集

 

 

皇居ラン経由、東京駅ゴール!で思い描いた、2週間後の夢

東京マラソンまで、あと2週間。

そんな日曜日は、皇居へ繰り出すことに決めた。左腕にはギプスを巻いたままだが、それでも走れるということは、前日の月見ランでわかっていた。

ただそれは、あくまで「走ることが可能」というだけのことであって、きつい練習はできない。座骨も心配なので、今は、手探りで走る必要がある。

皇居外周は、そういう練習にはもってこい。1周5kmというキリのいいコースだし、気になってきたら、周回途中で、どこからでも離脱し、電車に乗ることが可能。

だから僕は、身体と相談しながら、無理のない範囲で走ろうと思った。

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1周目。半蔵門から見下ろした情景。

まだ、夜は明けていなかった。今の時期、この時間はとても寒いのだけれど、僕はやっぱり、この時間のランが好きだった。「夜から朝に変わっていく」情景の変化が楽しめるからだ。

半蔵門から見下ろす景色も、周回ごとに、その彩りを変えていく。 

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2周目。

空はすっかり明るくなった。のろのろと1周走っている間に、夜が明けていたからだ。

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まだ、この時間の皇居外周は、ガラガラ。

夕暮れ時などに走ると、ランナーでごった返していることもあるので、そういった点を考えても、夜明けの皇居ランは魅力的だった。

僕は、これで終わりにしようか…とも思ったのだけれど、身体に聞いてみると、「まだ大丈夫」という答えが返ってきた(ような気がする)ので、継続。

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3周目。

すっかり上った朝日は、分厚い雲越しでも、その存在を大きく主張していた。

僕は、ここまで気持ちよく走ることができた喜びを噛みしめながら、皇居コースを離脱。

外堀沿いを少し走っていると…。

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優雅に、ゆったりと動く白鳥が二羽。

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水鳥たちも、静かな朝を楽しんでいた。

そんな情景を横目に見ながら、僕は、この日のゴール地点に辿り着いた。

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東京駅だ。

その駅舎は、朝日をバックにして、素敵に輝いていた。

2週間後…僕は、ここに辿り着けるだろうか。辿り着けた時、どんな気持ちでいるだろう。

とりあえず、あと2週間の過ごし方が、とても大事だと思うので、僕は、最後の目標を心に描いた。

まずは何より、これ以上、新たな病気や怪我を重ねないこと。

そして…。

(以下、続くw)

 

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下弦の月と火星に癒やされて…夜明け前のリハビリラン!

一昨日。2月10日の夜明け前。

起きてすぐ、僕は、久しぶりのランニング装備を調えた。

医者からの許可が出て、デジカメも復活。…となれば、もちろん、走るしかないではないか。

外は厳寒だし、左手にはギプスを巻いているため、見通しの悪い夜明け前は、ランに適した環境とは言えない。

しかし、僕は、何としても夜明け前に走りたかった。

月を見たかったからだ。

僕が転倒して、手負いになったのは、2月1日。満月の夜明け前。月に見惚れて写真を撮っている時に、足下が疎かになってしまった。

もちろん、月に罪はない。

むしろ、それ以降しばらく、夜明け前の月を見たり撮ったりできなくなってしまったことの方が寂しかった。

だから、まだ月齢が新月になる前に、ランを再開することができ、本当に嬉しい。

一昨日の天空は、くっきりと晴れていたため、月を見る環境としては、文句なしの筈だった。

ということで、僕は、いつものランニングロードに繰り出して、恐る恐る走り始めた。

ギプスを巻いている左腕は、少し重たかったけれど、でも、きついというほどではない。

右腕には、GarminとFitbit Charge 2をダブル巻きしているため、それなりに重たいので、なんとなくバランスがとれているような気もする。

座骨部分はやっぱり少し気になるけれど、鍼治療の効果で、以前のような痛みはない。

僕は、思っていたよりも、断然に軽い身体と心で走れる喜びに浸った。

そして、空には…。

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月が煌々と輝き、すぐそばには、火星も見えた。

火星は暗くて赤い星なので、探すのが難しい場合も多い。

しかし、この日は、月とコラボレーションすることがわかっていたため、月を目印に、簡単に見つけることができた。

僕は、復活したデジカメを手に持ち、足下を確かめながらしっかり立ち止まり(ここ重要)ズームで月に寄ってみた。 

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美しい!

月齢23日目の下弦の月だ。満月は美しくて最高だけれど、僕は、「欠けていく」月の情景にも、とても魅力を感じている。

だから、下弦の月のタイミングで、復活ランを行うことができ、本当に嬉しかった。

怪我も負っているので、この日は、5km程度にとどめるつもりだったのだけれど、月に見惚れているうちに、気がつけば10kmも走ってしまった。

この日は、僕にとって、東京マラソンでの復活を賭けるための、大事なリハビリラン。

最高の舞台を用意してくれた月と火星に、感謝、だ。

とにかく痛い!鍼治療の先に、見えてきた東京マラソンへの道

骨折1週間後の治療を終えた後、僕は、そのまま十条へ向かった。

目的地は、ランナーだらけの【激痛】診療所。

「内田治療院」だった。

この日は、幸いにも、整形外科から《ハシゴ》をするのにちょうどいい、夜間の予約がとれたからだ。

手首骨折のアクシデントで、相対的に痛みが消えた(?)ようにも思っていたが、未だ、僕の座骨神経痛は健在。

歩いている分には全く問題ないが、走り始めたらきっと気になる筈なので、それを回復させるためには、鍼の力が必要だった。

ということで、この日は、僕にとって、3回目の鍼治療になったのである。

転倒してからは初めての訪問になるため、僕は、予約時に一応確認を行った。

手首を骨折し、膝も強打したこと…但し、膝の痛みは消えている旨を伝えると、「膝が問題ないのであれば、治療は可能」ということだったので、僕は、安心して治療を受けることにした。

安心して…とは書いたものの、その一方では不安もあった。

この治療院は、【とにかく効く】ということで、ランナー仲間に知られているのだけれど、その分、【とにかく痛いことでも有名。

僕は、初回の治療時こそ、「意外にもそれほど痛くなかった」などという感想を書いているが、それは、まだ、患部付近にまで治療が達していなかっただけのこと。

油断して訪れた2回目の訪問では、凄まじい激痛に苦しんだ。

治療後、餃子とビールのご褒美があったから、何とか精神的に回復できたけれど、そうでなければ、トラウマになってしまいそうなぐらいの痛みだった。

今回、3回目の訪問。この流れから行くと、さらに大きな痛みが待ち受けていることが想定できた。

しかも、今、僕は外食ができるような状態ではない(手首骨折に伴い、スムーズに食事をとることが難しい)ため、施術後のご褒美ゲットも無理。

だから、今回治療に関しては、少し憂鬱な気分もあったのだけれど、そんな僕の心を支えてくれたのは、もちろん…。

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東京マラソン2018

このレースが控えているからだった。

東京マラソンがあるから、たとえ骨折しても、心は折れずに済んだ。

ラン練習も解禁となった以上、当日は、可能な限りいい条件で迎えたい。

だから僕は、やはり、座骨神経痛も緩和しておくべきだと思ったのだ。

ということで…。

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僕は、心を決めて、治療院の扉を開いた。

先生は、僕の腕を見て、「大変でしたね」と声をかけてくれた後、励ましの言葉を繋いだ。それは…。

たとえ骨折であっても、腕ならば問題ない。同様の状態で完走してきたランナーも沢山いる。

まだ、レースまでは2週間あるし、座骨の具合が良くなれば、きっと、普通に走れる筈…というものだった。

僕は、その言葉で大いに心が安まり、鍼治療に向け、先生に身体を預けた。

それから1時間。施術の間の感想を、ひとことで言えば、とにかく…。

痛い

ということに尽きる。

初回の施術より2回目。その2回目より3回目。確実に、鍼の痛みは増してきている。

可能であれば、ディスプレイいっぱいのフォントサイズで表示させたいぐらいの痛みだった。

しかも…今回は、精神面に追い打ちがかかった。

カーテン越しに聞こえてくる、とてつもない大きさの叫び声。

「痛い、いたたたたたた。痛いーーーっ。あーっ、痛い。痛い。痛い。」

の連続。

隣で手術を受けている女性が、悲鳴を上げっぱなしだったのだ。

悲鳴と悲鳴との間には、笑いながら雑談をしていたりするので、「ホントに痛いのか?」と思ったりもしたのだけれど、悲鳴の大きさがとにかく凄くて、僕の痛みも、その悲鳴に共鳴をしてしまったほど。

身体に感じる猛烈な痛みと、大音響の悲鳴による精神的な苦痛。

ダブルの苦難を乗り越えて、何とか、1時間の施術が終了。

先生から、「ちょっと足を上げて、確認してみてください。」と言われたので、その通り、動作をしてみると…。

お尻の周りが、軽い!

座骨神経痛の発症以来、ずっと感じていた、何となく重たい感じ、違和感が薄れている。

やっぱり、鍼の痛さはダテじゃないんだ。そう実感した。

僕が、「かなり良くなってきた気がします」と答えると、先生は、僕にこう話した。

「東京マラソンの週…。直前は、鍼返しが残りますので、月曜か火曜に打っておけば、もっと楽になると思います。」

僕は、その言葉をいただき、大いに心強さを感じた。

次の施術では、更に痛くなるかもしれないけれど、それに耐えきれれば、きっと、東京マラソンでの明るい結果が待っている筈だ。

今、僕の身体はガタガタになっているが、幸い、整形外科でも、鍼でも、いい先生に恵まれた。

先生たちについていこう。 そして、笑って東京マラソンの日を迎えられるようにしよう。 

今は、ただ、そう願うだけだ。

骨折から1週間後の診断結果…「暗転」のち「光明」

昨晩は、退社後、整形外科に直行した。

悪夢の手首骨折から1週間。先生から、状態を確認する必要があると言われていたからだ。

診察を受ける前、僕は少し希望を抱いていた。

膝については、もう、全く痛くないし、手首も、力をかけたり捻ったりしなければ痛まない。

ひょっとすると、スポーツ選手並みの奇跡的な回復をしていて、「ギプスをとってもいい」「自由に走ってもいい」というようなコメントもらえるかもしれない。

そう思っていたのである。

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診察前、待合室で撮った写真。

1週間、腕に装着し続けたために、かなり汚れてしまい、痒みも生じている。

僕は、これをいったん外してもらえるのが嬉しくて、あわよくば、もう、しなくてもいいかもしれないという夢を抱いて、この記念写真を撮った。

僕の名前が呼ばれ、診察が始まった。

先生に現状を問われたので、僕は以下のように話した。

「足は、もう、全く痛くありません。手首も、ちょっと気にはなりますが、日常的な痛みはないようです。」

そして、「走り始めてみても、大丈夫でしょうか…?」とも尋ねてみた。

もともと先生は、僕の東京マラソン出走を気にかけてくれており、「足の痛みが治まったら、走っても良い」と言われていたが、念のための確認だった。

先生は、そんな僕の話を聞いた後、「では…もう一度手首のレントゲンを撮りましょう」と告げた。

ということでX線室へ。先週と同じように、掌、手の甲、手首側面…と3枚のレントゲンを撮影。

その後、再び僕の名前が呼ばれ…僕は、診察室に入った。

撮ったばかりのX線写真を見ながら、先生は、僕にこう告げた。

「東京マラソンまで、あと2週間ぐらいですし…走りたいですよね?」

僕は、精一杯力強く、「はい」と答えた。

そして、次の言葉に大きく期待して待っていると、僕にとって、全く想定外のセリフが発せられた。

「では、ギプスをしましょう」

え?え?えっ?

僕は、あまりにも想定外だったので、一瞬、何を言われたのかよくわからなかった。

先生は、さらに言葉を繋ぐ。

「ヒビに近い感じですが、やはり骨折の線が見えます。手首も充血しているようですし、ギプスが必要だと思います。」

確かに、手首部分を見ると、赤黒く充血している。僕が想像しているよりも状態は悪かったのだ。

僕は、淡い期待を抱いてしまっていたので、診断結果のショックに、目の前が真っ暗になった。

それにしても…。と、僕はあらためて思った。

僕はこれまで、1週間ギプスを装着してきたのではなかったのか?それで良くなってきたのではなかったのか?

「では、ギプスを外しましょう」なら話はわかるが、「ギプスをしましょう」というのはいったい???

そんな呆気にとられている僕の表情を見てか、先生は、次の言葉を付け足した。

「添え木のパターンだと、固定が甘くて、走りにくいと思います。不自由さは増しますが、走るためには、ギプスでがっちり留めてしまった方がいいです。」

と。

ここで初めて、僕は自分の誤解に気がついた。

僕がこれまで1週間していたのは、ギプスではなかったのだ。

僕は、これまでギプスの経験がなかったので、「腕を固定するもの=ギプス」だと勝手に思っていた。

しかし、それは全くの別物だったのである。

僕がそれまで装着していたのは、「シーネ」と呼ばれる骨折の治療具で、ギプスとは似て非なるものだった。

添え木を使って固定するため、腕を完全に固めてしまうわけではない。

骨折部位の状況を、随時確認することができたりして、融通が利くようなのだけれど、固定されていない分、激しく動くとぐらぐら動いてしまう。

ということで、先生は、僕がランニング練習できるようにするために、ギプスへの付け替えをしましょうと言ってくださったのである。

いやはや、嬉しいじゃないか。

僕は、腕に、石膏付きの包帯をガチガチに巻かれながら、先生に尋ねた。

「これで走っても大丈夫なのでしょうか?」

先生は、僕の問いに、力強く、こう答えてくれた。

「完全に固定しますから、全く問題ありません。走ってみてください。」

僕は、診察を受けながら、歓喜しそうになった。

走っていいんだ!

先生からの、優しく嬉しい言葉はさらに続いた。

「走ると、汗をかいて蒸れてくると思いますので、来週、ギプスの付け替えをしましょう。」

練習して、汗をかいた後の気遣いまでしてくれるなんて。

さらには…。

「東京マラソンでは、できるだけ走りやすいように、当日用として、手首部分だけを留めるタイプを別途作ります。」

いやはや、嬉しいじゃないか。

僕は、いったん沈んだ心に、大きく陽が射してくるのを感じた。

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がっちりと、ギプスがとまった僕の腕。

患部は全く動かないし、包帯がずれることもない。確かに、これならば、ランニング練習しても問題なさそうだ。

とりあえず、この週末は、無理のない範囲で、可能な限り走ってみよう。

僕は、そう心に決めて、整形外科を出た。

 

【アルケア】プライトン-100 (4号(シーネ):10.0cm×45.0cm10枚)

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走れるビジネスシューズ「1957」の説明タグが怪しすぎる件

膝の痛みはすっかりなくなった。

おそらく、先週の転倒による下半身のダメージ*1は癒えた…のではないかと思う。

ただ、手首骨折の方は、まだギプスがとれない状態なので、無理は禁物。

ということで、僕は、まず、ウォーキングから再開することにした。

そう、通勤ウォークだ。

電車のラッシュによるストレスから解放され、朝の爽やかな空気を吸い、かつ、英会話の練習にもなる。

僕にとっては、いいことずくめの習慣。だから、これを再開できることが、僕はとても嬉しかった。

再開にあたって、僕には、ひとつの思惑があった。

「今後、しばらくこの習慣を続けるのであれば、専用の靴を購入した方がいいのではないか?」

ということだった。

そんな僕の心を動かしたのは、この靴だった。

「1957×ROYAL TRAD」というシリーズの、《走れる》ビジネスカジュアルシューズ。

このシリーズは、Amazonにもさまざまなラインナップが出ていて、レビューの評判も、それほど悪くない。

しかも、価格は、5,000円以下のものが多数だったから、それならば、「ダメ元で」購入してもいいかなぁ…と思った。

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販売ページのキャッチコピーや、紹介を読む限りでは、しっかりした会社の商品に思えた。

ウォーキングしながら、時々、走ったりすることもできれば、足の回復度合も確かめることができるし、一石二鳥ではないかと思ったのだ。

ということで、僕は購入を決めた。

このシリーズには、黒とブラウンのバージョンがあったが、僕が選んだのは黒。

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ゲット!

夜中に注文したのに、翌朝には、もう届いた。いい時代になったものだ。

外箱の印象は、そんなに悪くなかった。

「1957 -Run&Walk Biz」というネーミングは、ちょっと格好いいとさえ思えたほど。

f:id:ICHIZO:20180208041655j:plain開封。

高級感も重厚感もまるでないけれど、僕は、もともとビジネスシューズにはこだわっていないので、十分許容範囲。

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底面は、ビジネスシューズとは思えない造り。

ただ、ここは人に見せる部分ではないし、こういった造りになっているからこそ、きっと「走りやすい」靴なのだろうと思った。

…と、ここまではそれほど悪い印象は持っていなかったのだけれど、靴に付属していた説明タグをみた瞬間、僕の心は大きく揺れる。

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 グリプ性…クッツヨソ性…。

中華系の「なんちゃって日本語」にありがちな、お約束の間違いが、いきなり僕の目を惹いた。

そもそも活字のフォントからしてちょっと怪しく、僕は、大いに不安になった。

細かい説明部分は、もっと凄い。

「ラバー部分にラソニソグツユーズのような意匠を採用…。」

ツユーズ???

一瞬なんのことだか、理解できなかったじゃないかw

あまりにもお約束すぎる取り違えなので、僕は、わざとやっているんじゃないか?と邪推してしまったほどだ。

しかし、この面は、まだまともな方だった。

裏返してみると、さらに怪しい文面が並んでいたからだ。

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甲皮の汚れを取るためはは、水でぬぬらした布を用い…

 ななんなんだ!

くつクリーム等の保革油を用いる必要はぬりません

 わかりませんw

火のそばに置いたり、車のトラソクなどに放置すると、軟化またはは

重要な注意書きの筈なのだけれど、誤字が多すぎて、まともに考えられない。

よく見ると、「置」という字もちょっと間違っていて、一瞬「畳」のようにも読めてしまう。

誤字だけじゃなく、その説明についても、わからない点がある。

油のひいてある場所での使用は、なるべくさけてください。

「油のひいてある場所」ってどこなんだよ!って、思わずツッコミたくなった。

なるべくさけて…という注意書きも意味不明。「なるべく」じゃなく「絶対」じゃないのか?

そんな怪しい日本語表記は、文末の会社名にまで及んでいた。

オリエンタルシュ_ズ株式会社って、いったい…。

カタカナの棒引きとアンダーバー。似ていると言えば似ているが、まともな日本人なら、取り違えることはない。

この会社、実は日本に存在しないじゃないか?という疑惑さえ浮かんできた。

ということで、ちょっとググってみると…。

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オリエンタルシューズ

普通に存在していた。

しかも、創業70年を超える伝統ある会社だったから、さらに驚いた。

Webサイトでの商品ラインナップに、この「1957 -Run&Walk Bizシリーズ」は、しっかりと掲載されている。

そんなしっかりした(?)会社の製品なのに、どうしてこんなに適当な商品説明タグが付属しているのだろう。

大いに疑問だ。 

*1:座骨神経痛の方は治っていないので、完調とは言えない。

面倒なのに止められない、右腕GF生活

今、僕の右腕はGFに支配されている。

GFはGFでも、Girl Friendであれば、まぁ、支配されてもいいんじゃないかという気はする。

しかし、僕の場合のGFはそうじゃない。GarminとFitbit Charge 2のこと*1だ。

元来、僕は、左腕にGarminを巻き、右腕にFitbit Charge 2を巻いていた。

ランニング中のデータや時間などは、左腕でチェック。心拍数や活動量、通話着信などは右腕でチェックすることにより、生活のバランスをとっていたのだ。

右腕にFitbitをつけ始めた当初は、若干違和感を感じたものの、慣れてみると、両手におけるガジェットの役割がしっかり分担され、快適に運用できていた。

しかし…。

諸般の事情により、僕は、左腕に何も装着することができなくなってしまった。

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現状、僕の左腕はこんな感じになっているため、Garminを装着することなどできない。

ということで、僕は、ガジェットを右腕に集中させる必要が生じたのである。

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今日の夜明け前に撮った、僕の右腕。

バンドを揃えた効果もあって、写真で見ると、それほど違和感はないように見える(ホントか?)が、いやはやどうして、なかなかこれが面倒なのである。

まず、両機のバンドを右腕に留めるのが一苦労。ともに、毎日つけ外しを行う必要があり*2、そのためには、左手の助力が必要になるからだ。

現状僕は、左指こそ動かすことができるものの、手首部分はしっかりと固定されており、そこに刺激が入ると、少し痛む。

そのため、バンドを留める際の「引っ張る」という動作が結構厄介なのである。

しかも、腕に巻くのは2本もあるため、2本目を留める際は、スペースがとても窮屈で、さらに苦労が重なる。

ということで、「夜明け前から、ちょっとした苦労をしている」という誰得の話をしてきたが、ここで、僕はハタと気がついた。

そもそも、2本つける必要、ないんじゃないか?w

ということだった。

僕は、ダブルガジェット生活にすっかり慣れてしまっているから、これまで、何の疑問も感じなかった。

けれど、一般の人から見たら、そうではないかもしれない。

左腕だろうが右腕だろうが、そもそも、2本もつけているだけで奇妙に見えるかもしれないのだ。

ただ、前述させていただいたように、これまでは、それぞれ両腕でしっかり役割分担してくれていたから、僕にとっては2本巻く理由があった。

しかし、今は…?

毎日ランニングができるような状態ではないため、ランニングデータは不要。

これまでGarminでチェックしていた時間や日付などは、Fitbit Charge 2でもチェックできるから、「Fitbitと同じ腕にあるなら」*3Garminをつけなくてもいいんじゃないかという気がする。

…と、思ってはみたものの、今日も僕は、ダブル巻きを続けている。

たとえ走れない状態であっても、ランナーの性(?)なのか、やっぱり、いつでもGarminと一緒に生活したかったからだ。

ただ、そんな僕の思いは、平穏な社会人生活の障害になる。

Garminは、そもそもビジネス用のウォッチではないから、会社で使っていると、ちょっと目立つ。

しかも、右腕にはもう1本巻かれていて、傍目で見ると違和感満載。おまけに、左手にはギプス。

「いったいなんなんだこの人は?」状態だから、最近は、会う人ごとに、質問責めを受けている。

しかしまぁ、それが話題になって商談がスムーズに進んだりするから、悪くない…と、思うようにしている。

そう、プラス思考だ。(←そういう問題だろうか?)

 

【おまけ】

右腕GF写真の撮影秘話w

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机の上に500円玉貯金箱を置き、その上に、Galaxy Cameraを乗せて、シャッターを切った。

現状、左手にカメラを持ちながら撮影することができないので(^^;

 

 

*1:正確に書くならG&Fと言った方が正しいのだろうけれど、ネタ的に進めにくいので、あえてGFと表記したw

*2:Garminは就寝時に必ず外して充電。Fitbit Charge 2は睡眠データを取得するため、就寝時も装着し続けている時もあるが、充電する必要があるため、机で長時間動かない時などは外している。

*3:左腕にGarminをつけられるのであれば、左手の方が見やすいし、ディスプレイが常に表示されている分、Garminでチェックする方が便利

夜明け前の転倒。まさかの…。

痛っ!
いたたたたっ。

その瞬間、僕は、とてつもなく大きな衝撃を身体に感じた。

アスファルトって、どうしてこんなに硬いんだろう。

思いっきりぶつかると、どうしてこんなに痛いんだろう。

時は、昨日。夜明け前ランの合間に遡る。

できるだけ美しい「月食明け後の満月」を撮ろうと、カメラを抱えながら、暗い道の中を移動していた時。

ほんの一瞬、足下への注意が疎かになってしまった。

次の瞬間、段差に躓いた僕の身体は、冷たいアスファルトの道路に、思いっきり投げ出されていたのだ。

両膝、右肘、掌、手首。僕は、さまざまなところにダメージを受けた。

昨日は、防寒用の上着を着て、ロングパンツも履いて走ったのに、それでも、擦り傷だらけ、血だらけの状況。

それぐらい、道路のアスファルトは硬く、転倒のダメージは大きかったのだ。

ただ、この時点では、まだ僕は事態を甘く見ていた。

多数の擦り傷はできたものの、歩けないほどではなかったから、最悪の状況ではないと思ったのだ。

この転倒には、デジカメも巻き込まれたため、精神的な打撃はハンパじゃなかった。

ただ、その分、ブログのネタは尽きないぐらいできたので、それをエントリーに書いて、せめてもの憂さ晴らしをしよう…とまで考えていたほど。

しかし、甘かった。大甘だった。

膝は、出社後もズキズキしていたけれど、転倒時に比べれば、こころもち良くなってきたように思えた。

だから、膝だけの打撲であれば、何とかなっていたかもしれない。

問題は、左手首だった。

転倒して手をついた時に変な衝撃を受けたようで、最初から違和感は感じていた。そして、その違和感は、時間を追うごとに強くなっていく。

昼食時、左手に持っている茶碗を落としそうになった。

午後は、だんだんと痛みが増してきて、力が入らない状態に。

見ると、手首の部分が赤く腫れてきている。これはちょっとおかしい。

ということで、僕は、退社後すぐに、近所の整形外科へ向かった。

診療終了時刻寸前に、何とか間に合って診察。

怪我の経緯説明の中で、僕は先生に、「ランニングが趣味で、夜明け前のランの合間に転んだこと。東京マラソンを目指していること。」などを告げていた。*1

 一通り、傷の状況を見た先生は、「左手首と右膝のレントゲンを撮りましょう。」と、僕に告げた。

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撮影終了。

僕はハムレットのような心境で、先生の再診察結果を待った。

僕の名が呼ばれる。診察室内には、僕の手首のX線写真があり、そして、先生は、僕にこう告げた。

「左手ですが…。」

そのトーンが少し重たい感じだったので、僕はこの時点で、嫌な予感を覚えた。続く言葉は、その予感通りのものだった。

「ここの部分に線が入っていて、折れているように見えます。これからどんどん痛みが強くなる筈ですので、固定します。」

頭の中が真っ白になった。

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僕の左腕に、がっちりとギプスが装着された。

先生によれば、手首をしっかり固定するためには、腕の関節部分までしっかり巻く必要があるとのことだった。

指の部分は出ているので、キーボード入力などは可能なのが唯一の幸い。

だからこうやって、いつものようにブログを書くこともできているが、時々、掌の思わぬ部分がキーに当たって中断させられる。

あまり良い入力環境とは言えない。が、できるだけマシはマシだった。

呆然としながら包帯を巻かれる僕を見て、先生はこう告げた。

「仕事はちょっとやりにくいかもしれませんが、固定しないと治らないですので…。6週間ぐらいかかると思います。」

6週間…。それは、僕にとって、あまりにも、長い長い時間に感じた。

膝の状態も、安心できる状態ではなかった。

お皿の部分は大丈夫、ということだったが、その後ろにヒビが入っているようにも見えるので、2週間は安静にして欲しい、とのことだったからだ。

ただ、そんな僕に、先生が付け加えた言葉に、僕は唯一の光明を見出した。

「東京マラソンは…今月下旬ですか。膝の具合次第ですけど、痛みが治まって、レースに出られると自分で思えるのでしたら、出ても良いと思います。腕を固定したままだと、走りにくいとは思いますが、走れるなら、走っても構いません。レースの時は、走りにくいなら外しても構いません。」

…おぉ。僕は最悪の状況の中で、少しだけ安堵した。レースに出ても良いのか。

診察中の雑談の中で、先生もランニング好きであること、これまでランナーの治療も多数行っていて、経験者の心境もわかると言っていたから、先生は、きっと僕を気遣ってくれたのだろう。

確かに、骨折とは言っても、脚を骨折したわけではないので、走れると言えば走れる、筈。

そんな安堵の表情を見てか、先生は僕に重ねてこう言った。

「あくまで膝の状況次第です。基本は外さないでください。練習しないでレースに出るのは不安かもしれませんが、もしも練習するなら、つけたまま走ってください」

…と。

今日の時点では、膝もまだ不安だし、そもそも、またしても雪が積もっているので、走るなんて論外。

ただ、雪はいずれおさまるし、膝が良くなってくれば、なんとか…。

僕は、まだ、東京マラソン挑戦を諦めないつもりだ。 

 

整形外科 骨折ギプスマニュアル

整形外科 骨折ギプスマニュアル

 

 

*1:座骨神経痛治療で通っている整形外科は、昨日が定休日だったので、昨日は、以前の転倒時にも治療してもらった別の整形外科を訪れた。

スーパー・ブルー・ブラッドムーン・ラン!

昨晩は、皆既月食だった。

ということで、僕は、月を見ながら走った。僕は、滅多に夜は走らないのだけれど、月蝕となれば話は別。

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20時45分。

天空の満月は、左端から欠けはじめた。僕は、それを眺めながら、ゆったりのんびりジョグ。

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見渡しのいい、いつものランニングロードに辿り着くと、部分月食がかなり進んで…。

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こんな感じに。

さらにしばらくすると…。

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ここまで進んだ。

そのまま走りながら撮っていこうかとも思ったのだけれど、だんだん寒くなってきたので、ランはこれで終了。

いったん家で暖をとったあと、再び外に出て、来たるべき赤い月、皆既月食に備えた。

米航空宇宙局(NASA)によると、今回の皆既月食は…。

  • 「スーパームーン」(今年最大級の大きさに見える満月)
  • 「ブルームーン」(1カ月で2回目の満月)
  • 「ブラッドムーン」(皆既中、血のような色になる月)

を合わせて「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と呼ばれるらしい。

そんなブラッドムーン撮影は、設定が難しくて、コンデジではちょっと苦労したのだけれど…。 

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なんとか撮れた!

ということで、僕は、大いに満足して眠りについた。月はいつだって、ランの大事な友達だ。

満月の日は、夜明け頃まで月が見られるので、明日も早起きして、復活した白い月を眺めて走ろう。

そう思いながら、僕は、気持ちよく床についた。

まさか、僕のランナー人生史上、最悪の夜明けランになるなんて、夢にも思わずに。

(以下、続く…。)

 

今宵の月のように

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明日に向かって走れ-月夜の歌-

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相性抜群!英会話スピーキング&通勤ウォーキング

なんとか身体は回復してきた。

目眩や吐き気は治まったし、出るもの(?)も一応出た。

やっぱり、人間重要なのは睡眠と休養だ。もちろん、薬の効果も大きかったと思うけれど、発症が、週末にかかる時期で良かったと思う。

ただ、なんだかどうにも食欲が沸かないので、あまり食べられない状態は続いている。

ということで、夜明け前のランは自重したが、その代わり、昨日は歩いて出勤してみた。通勤ウォーキングだ。

通勤ウォーキングは、去年の年末ぐらいから、折りを見て実施している。

座骨神経痛発症以来、思ったように走れないことが多いため、体力、筋力減退を補うために考えた、僕なりの作戦である。

僕の家から会社までの距離は、最短距離をとると、5km程度しかない。そんな距離なのに、電車通勤だと30分以上かかる。

電車に乗っている時間は短いのだけれど、駅を出てからの道程、階段、ラッシュに伴う遅延、乗り継ぎ時間などをトータルすると、結局時間がかかってしまうのだ。

僕は、常日頃から、これに大きなストレスを感じていた。

ということで、あの雪の日も歩いて帰宅しようとしたりしたのだけれど…。

大失敗w

ある程度時間はかかっても、素直に電車で帰るべきだったと後悔している。

ただ、雪が溶ければ話は別。通勤ウォーキング生活に戻ろう、と思っていたのだ。

前述したように、僕の通勤距離は5km程度。

だから、走れば、もしかしたら電車通勤よりもむしろ早いかもしれない。

ただ、逆に「たった5kmしかない」ことが、僕に、通勤ランの魅力を失わせていた。

朝の雑踏を走るのでスピード練習効果は望めず、かといって、距離を踏むトレーニングにもならないので、それだけのために、いちいちランニングスタイル装備で走るのが面倒だからだ。

会社にシャワーがあったりするわけでもないから、本格的に汗をかいたりしても困る。

しかし、ウォーキングなら、そういった点を心配する必要がない。

さらに、ランニングでは得られない魅力もある。

現状僕が考えている、通勤ウォーキングのメリットは以下の4つ。

  1. 通勤ラッシュに伴う各種イライラからの解放
  2. 見慣れた街なかの風景に、さまざまな発見を得られる。
  3. 特別な着替えも装備も必要なく、日常の通勤スタイルで歩ける。
  4. 英会話を練習しながら歩ける。

このうち、1と2に関しては、ランニングでも同じような効果が得られるとは思う。

しかし、街なかの情景観察は、ランニングしながらだと見落としてしまうことが多い。

その点、ウォーキングであれば、自分のペースでゆったり歩いているので、立ち止まって写真を撮ったりするのもマイペース。

だから、色々な発見もあって楽しい。

 僕にとって、メリットが大きいと感じたのは、3と4。

普通のスーツとショルダーバッグで、ただ、歩くだけ。だから、会社に着いても、そのまますぐに仕事ができる。

そして何より、僕にとって特筆すべきポイントは、4、だった。

もともと僕は、電車通勤の際も、ヘッドホンで英語リスニングを行ったりしていたが、それが限界。スピーキングの練習はできなかった。

満員電車の中では迷惑になるし、そうでなくても、頭がおかしいんじゃないかと疑われるからだ。

しかし、ウォーキングしながらなら、全く問題ない。

歩きながら喋っているのを不審に感じる人もいるかもしれないが、最近は、ヘッドセットをしながら、通話している人も見かけるようになってきた*1ので、異常な光景というわけではない。

そもそも、自分が思っているほど、他の歩行者のことなど誰も気にかけていないので、歩きながら英語をつぶやくぐらいは、全く問題ないのだ。

スピーキングは、走りながらでも可能…だとは思うけれど、意識が散漫になって危険だし、「走る」ことに意識が向きがちなので、英会話の練習効果としては今ひとつ。

やっぱり、英会話スピーキングと相性抜群なのはウォーキング。

ということで、僕はマイペースで歩きながら、各種スピーキング教材を聞き、声を出して練習している。

最近のお気に入りは、NHKラジオの英語講座。

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ラジオ英会話英会話タイムトライアル

これらをリアルタイムで、あるいは撮りためた録音で聞き、そして話しながら出勤するのは、この上もなく快適で、充実感を感じている。

とりわけ「ラジオ英会話」の面白さは絶品。

教材内容が質量ともに優れているのは言うまでもないが、この講座の魅力は、それだけじゃない。

遠山顕先生のユーモア精神と、出演者3人の掛け合いが最高すぎる。

時々、褒め殺しなんじゃないかと疑ってしまうぐらい、リスナーに対する元気づけのフレーズも満載だから、実に楽しく話せる。

毎日、朝から本当に元気にさせてくれる、至福のプログラムなのだ。

さぁ、今日も外は気持ちよく晴れているようだし、「ラジオ英会話」をリアルタイムで聞きながら、会社に向かうかな。

 

ラジオ英会話 ひと息でSay It!  発音・リズム・イントネーション徹底マスター (NHK CDブック)

ラジオ英会話 ひと息でSay It! 発音・リズム・イントネーション徹底マスター (NHK CDブック)

 

 

 

*1:アメリカの都市などでは日常的な光景なのだけれど、日本ではまだ、そこまで普及はしていない。

じっと我慢の日曜日…。勝田全国マラソンの思い出に浸る。

今日は、マラソン大会が花盛りの日だ。

一般世間的な注目度からすると、大阪国際女子マラソンがダントツだと思うけれど、これは、エリート女子限定のレースだから、僕とっては、いわば「見るレース」。

今日は、この他に、身近なラン仲間たちが走るレースも多数開催されていて、そちらの方が、気になるレース、応援するレースとなっている。

フルマラソンだけでも、勝田、館山若潮、天草、石垣島があるし、ハーフの新宿シティ、10マイルの湘南藤沢市民マラソンなど、全国各地で目白押しだ。

既に、SNSやブログでは、さまざまな気象条件にも負けず、頑張ったラン仲間たちの報告が上がってきている。

だから僕は、皆の完走報告を読み耽って、それぞれに、お祝いやねぎらいのメッセージなどを考え、そして発信しようとしているところだ。

力の限り頑張って、自己ベストや目標を達成するラン仲間の人たちを、僕は本当に尊敬している。

目標には達しなくても、現段階の力を出し切って、楽しく完走するラン仲間たちも、素晴らしいと思う。

ただ、僕は、少し寂しさも感じている。

皆を凄いと思うたびに、「力を出せなくなっている」自分の不甲斐なさも感じてしまうからだ。

最近、僕はレースに出るたびにタイムを落としていて、そのたびにモチベーションが下がっていく。

そもそも、出走する状態にさえ仕上げることができず、出走回避するレースも増えている。どうにもこうにも情けない。

座骨の具合は(鍼のおかげで少し良くなってきているとは言え)完調ではなく、さらには、突発的な嘔吐症状まで生じて、週末の練習さえもまともにできない有様。

そうこうしているうちに、筋力低下も老化も進んでくるから、僕はもう、きっと、以前のようには戻れない。

レースに出ても、記録を求めることなんてできないんだよなぁ…。

などと、見苦しい愚痴(自分で書いていても嫌になる)を書いてしまうのには、理由がある。

今日、レースが行われていて、沢山のラン仲間が出走している「勝田全国マラソン」が、僕にとって、とても思い出深いレースだからだ。

今から7年前。

僕にとって、初めてのフルマラソン。

4時間で交通規制解除となり、歩道を走らされたりしたけれど、とても温かくて素晴らしい大会だった記憶がある。

翌年出場した時は、「もう、歩道なんて走りたくない!」「だから4時間を切りたい」という思いで精一杯走った。

結果…。

筋肉痛に苦しみながらも、何とか、前年のタイムを20分程度縮め、歩道を走る屈辱を味わずに済ますことができた。

3年目。

僕は、再び勝田の自己レコードを更新。ネットタイムで3時間半を切ることができた。

レース中もレース後も、とても楽しいレースだったことを思い出す。

今から考えれば、あの頃が僕のピークだったのかもしれないなぁ…w

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ナンバーカードと記録証。

記録が伸び続けていた時期だったんだなぁ、ということを、あらためて思う。あの頃は僕もまだ40歳代だったし…。

第61回以降、僕は、勝田全国マラソンには出場していない。

ここ最近は、勝田翌週の別大に出ていたから、スケジュール的に厳しかったのだけれど、別大に出ることはもうないと思うので、来年は、勝田に復帰してみようかなぁ…とも思っている。

ただ、今の状況だと、最後は歩道を走らなければいけなくなりそうだけれどw

1週間後の別大…は無理だけど、1ヶ月後の東京に繋ぐ夢

帰宅したら届いていた。

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来週末…2月4日に迫った、別府大分毎日マラソン大会の参加案内だ。

1年前の悔しさが甦る。

ゴール直前数十メートルで、時計は3時間半を過ぎ、僕は、タイムアウトになってしまったのだ。

別大の規定上、40km関門を制限時間内に超えていれば、そのレースのフィニッシャーとしては認められる。

しかし、別大の出走資格は、「グロスタイムで3時間半以内」なので、僕の記録は、次年出走に繋がらない。

ゴールインこそしたものの、精神的には、痛恨のタイムアウトなのである。

だから。

その悔しさを晴らすために、今年はリベンジの年になる筈だった。

「グロスタイムで3時間半以内」の記録は、2年間有効なので、僕は一昨年の別大記録で、今年出走することが可能。

2年前は、3時間23分でこのレースを走れていたからだ。

しかし…。

座骨神経痛を発症して以降、そんなスピードを出すことは夢のまた夢。

練習さえもおぼつかない状況だから、おそらく、10kmの第一関門さえクリアすることはできないだろう。 

ということで、別大は、もちろん見送ることを決めた。

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僕にとっては、特別な思い入れがあるレースなので、ここ数年間、ずっと楽しみにしていたのに…無念だ。

僕は、一応今年春のはなももでサブ3.5をクリアしているため、再来年まで出走権利はある。

しかし、今の実力を考えると、もう、永遠に出走できることはないだろうなぁ…。

僕は大いに落ち込んだのだけれど、すぐ、気を取り直すことにした。

僕には、東京マラソンが控えているからだ。

3年ぶりに、僕は、この夢の舞台への出走権利を得た。

まだまだ先だと思っていたのに、気がつけば、もう1ヶ月後に迫ってきている。

どんなタイムになろうとも、このレースには出走するつもりではあるけれど、でも、折角出る以上は、少しでもいいタイムを残したい。

そんな僕に…。

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ランニングマガジン クリール 2018年 03 月号

毎号愛読している「ランニングマガジン クリール」が、とても役立つ記事を掲載してくれていた。

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 東京マラソン攻略特集。

なんと、20ページ超にも及ぶ大特集だ。

詳細なマップリスト、駅トイレ&入場ゲート内の過ごし方、完走者インタビューなど、実に読み応え満載。

僕は、過去に何度か走ったことがあるので、だいたいのレースイメージはできているものの、新コースになってからの出走は初めて。

だから…。

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僕にとって未知となる、16kmから25kmのコースマップはとても参考になった。

コースの斜度が、なんと高低9段階もの形で色分けされているため、そのアップダウンイメージまで浮かんでくる。

いやはや、実に労作。流石はランニングマガジン クリールと言える特集だ。

僕は、この辺りを気持ちよく走ることができているだろうか…。

あと1ヶ月での回復、調整度合が鍵になると思うので、自分なりに精一杯の形で、楽しく当日を迎えたい。

 

ランニングマガジン クリール 2018年 03 月号 特集:東京マラソン攻略ガイド

ランニングマガジン クリール 2018年 03 月号 特集:東京マラソン攻略ガイド

 

 

スノーターサー装備が裏目に出た、雪中の帰宅作戦

昨日はひどい天気だった。

各種の気象ニュースで、あらかじめ警告されていたとは言え、想像を超えるレベルの雪。いやはや凄かった。

この程度でひどいとか凄いとか言っていると、雪国の人には笑われると思う。

しかし、環境の違いというのは恐ろしい。人間もシステムも、慣れていないことには、どうにも弱いのものなのだ。

都心部の積雪は、4年ぶりに20cmを超えた。

案の定、都心部を支える交通システムは、この特異気象に耐えられず、大混乱に陥った。

大幅な遅延、入場制限、さらには、運転休止、など、など、など。

同僚の中には、帰宅困難に陥った人もいるほどだ。

ただ、僕は、昨日、ひとつの作戦を考えていた。

まさかここまでの積雪になるとは想定していなかったが、ある程度雪が積もることは確実だったから、「できるだけ交通システムに頼らず、歩けるところは歩いて帰ろう」と思ったのだ。

そう、僕には、これがあったからである。

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スノーターサー。

僕の愛するレーシングシューズ、ターサーシリーズの雪道モデル。僕はこれを、4年ぶりに活用させようと思ったのだ。

4年前。

27cm降り積もった日のことは、今でも鮮明に覚えている。 

あの年は、恐ろしいことに2週連続で27cmの雪が降ったのだけれど、僕がはっきりと覚えているのは、1回目のこと。

あの時は、土曜日に大雪が降り、翌日曜日は、朝からすっきりと晴れたため、僕は、荒川河川敷に遠征した。

それまでお蔵入りになっていた「スノーターサー」をデビューさせるには、もってこいだと思ったからだ。

その思惑は、見事に的中。

僕は、新雪の上を、快速シューズのスノーターサーで走りまくれることが嬉しくてたまらなかった。

雪上ランで最高の気分になり、気がつけば、キロ6分ペースで12km。夢のような体験だったことを思い出す。

その後、東京でも何度か雪は積もったけれど、あれほどのレベルに至ることはなかった。

また、夕方から降り積もって夜には固まっていることもあったので、そうなると、雪は危険なアイスバーンに変化。

スノーターサーは、あくまで「雪上用」のランニングシューズであり、アイスバーンには向かない。

だから、またしても、僕のスノーターサーはお蔵入りになっていたのだ。

ただ…。

昨日は、昼過ぎから夜まで雪が降り続く予報になっていたため、僕は、帰宅時にスノーターサーが活用できるんじゃないかと思った。

ということで、このシューズを持参して出社。

午後以降、想像を超える雪の状況に不安が募りながらも、どうすることもできず、時刻は夕方に。

ようやく定時を超えた頃には、各種交通規制の情報が流れ込んできた。

特にターミナル駅は大混雑、大混乱で、入場規制までしているとの情報だった。

僕は、平時でも、ターミナル駅の人混みが大嫌いで、最近は、それを避け、できるだけ電車に乗らないようにしていた。

幸い、僕の家から会社は、歩いても1時間はかからない距離。

今は、ランニングが思うようにできない身体だから、運動不足をウォーキングで補う意味でも、一石二鳥だったのだ。

ということで…。

僕は、革靴をスノーターサーに履き替え、行けるところまでは歩いて行こう、と思った。

大雪で乱れまくり、ごったがえす交通網を避け、悠々自適に、雪の中を歩いて行こう。そう思いながら、会社を出た。

今から考えれば、その作戦が…。

大甘だった。

僕は、歩き始めてたった10分で、自分の決断が間違っていたことを思い知る。

雪に慣れていないのは、交通システムだけじゃない。僕の身体も同じだったからである。

スノーターサーは、雪を完全に弾いてくれるので、足下については、全く問題ない。

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だから、スノーターサーは、十分その役割を果たしてくれた。

しかし、雪の日に辛いのは、足下だけの話じゃなかったのだ。

昨日の帰宅時間は、まだ雪が降りしきっていて、しかも、歩き始めたころからだんだん、その勢いが強くなってきていた。

そんな中、僕は、スーツ&コートスタイルで、傘をさしながら歩いていたのである。f:id:ICHIZO:20180122210913j:plain

容赦なく身体に襲いかかる雪に、僕の身体はだんだんと凍えてきた。 

そもそも、よく考えれば、降りしきる雪の中、写真を撮って歩こうと考えることがバカすぎる。

写真を撮るために、手袋も外したりしているので、手がかじかんで、さらにつらい状況になった。

確かに、ブログのネタになるかもしれないとは思ったが、こうなると病気だ。

しかし、それはあとから思ったことで、この時の僕は、なぜか妙な義務感(なんの義務だよw)に襲われて、無性にシャッターを切っていた。

結局…僕の帰宅作戦は大失敗。

僕は20分歩いた地点で心が折れて、交通システムに頼ろうと思った。

しかし、ショートカットルートで歩き始めてしまったため、いつもの駅を使うことができず、やむなくバスに乗車。

延々と待たされた上、のろのろ渋滞&大混雑に巻き込まれた。さらには、駅もバスもないような場所から、1km以上も歩く羽目に。

いやはや、たった1kmの道程が、まさかこんなに長いとは思わなかった。

スノーターサーのおかげで、足下だけは不安がなかったけれど、家に帰り着く頃には、身も心もボロボロになっていた。

今から思えば、僕の作戦は、あまりに中途半端だった。

スノーターサーは、あくまでランニング用のシューズ。これを履いて帰るつもりならば、スーツやコートじゃなく、ランニングスタイルで、走って帰宅するべきだった。

スノーターサーだけじゃなく、防寒用のランニング装備を用意して出社するべきだったのだ。

しかし、そんなことを今更言ってもあとの祭り。泡沫ブログのネタにしかならない。

本当に僕は大馬鹿だ。

 

[アシックス] スノートレーニングシューズ SNOWTARTHER SG ブラック/シルバー 23.0 (現行モデル)
 

 


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